研究課題/領域番号 |
20K17009
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
河端 秀賢 旭川医科大学, 医学部, 助教 (50548691)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | IPMN / 膵臓癌 / GNAS / KRAS / 膵癌 / Notchシグナル / 膵管内乳頭粘液性腫瘍 / GNAS変異 |
研究開始時の研究の概要 |
GNAS変異は膵癌前駆病変のひとつである膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)に特徴的なドライバー遺伝子である。同変異はマウスモデルにおいてKRASシグナルと協調しIPMNの発生を促すが、ヒトにおいて浸潤・転移などの悪性度に関わる分子経路をどのように制御するか十分に理解されていない。本研究の目的は、患者由来の膵初代培養系を用い、GNAS変異によって誘導される分子経路を特定することである。まず、同変異を有する初代細胞を用いて、ゲノム編集の応用によりGNAS変異が増殖や浸潤などの悪性形質に関わる分子経路に及ぼす影響を調べる。次に、代表的なKRASシグナルの下流経路に及ぼす影響を生化学的に検証する。
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研究成果の概要 |
膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)は乳頭状増殖と豊富な粘液産生による嚢胞状構造を特徴とする膵臓癌の前癌病変であるが、これらの形態学的な特性や浸潤癌への進展に関わる機構は未解明である。今回の解析において、IPMNにとって重要な癌遺伝子であるGNASは、Notchの抑制を介してKRAS経路にブレーキをかけ、癌遺伝子でありながら腫瘍抑制的な機能的側面を有すると考えられた。GNAS経路を標的とする膵腫瘍の薬物治療の開発において重要であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌の前がん病変であるIPMNにおける癌遺伝子KRASとGNASの解析を行うことで、今までにない新たなGNAS経路を標的とする膵癌薬物治療の開発につながる可能性がある。今後も解析を進めていきたい。
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