研究課題/領域番号 |
20K17020
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
村井 一裕 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (50867314)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 非相同末端修復結合 / olaparib / PARP阻害薬 / HPF1 / LIG4 / HBV / cccDNA / PARP / オラパリブ / 非相同末端修復 / CRISPR/Cas9 |
研究開始時の研究の概要 |
B型肝炎ウイルス(HBV)は感染肝細胞核内にcovalently closed circular DNA(cccDNA)を形成する。抗HBV既存治療はcccDNAに対する作用は少なく、cccDNAを標的とした治療の開発が重要である。申請者はHBVゲノムを標的としたCRISPRがcccDNAを減少させることを見出している。CRISPR単独ではcccDNA完全排除はできず、DNA修復機構やcccDNA形成維持機構による治療阻害が想定される。本研究ではCRISPR治療の阻害因子やcccDNA切断時の修復機構を解明する。またCRISPRとの併用でcccDNA排除を可能とする新規治療標的を同定する。
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研究成果の概要 |
HBVゲノムを標的としたCRISPR/Cas9治療によりHBV感染肝細胞でcccDNAの標的部位にindel形成を認め、cccDNA、pgRNAは低下した。CRISPR/Cas9治療後にPARP活性の上昇を認め、その上昇をPARP阻害剤オラパリブで阻害するとCRISPR/Cas9治療によるcccDNA、pgRNA低下効果は増強した。二本鎖DNA修復過程初期に関わるPARP2-HPF1経路や非相同末端修復(NHEJ)関連遺伝子LIG4を抑制した際もその効果の増強が認められた。CRISPR/Cas9治療では、宿主のNHEJを介したDNA修復によりcccDNA切断効果が減弱することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
B型肝炎ウイルス(HBV)に対して様々な新規標的薬開発が進んでいるが、cccDNAを直接標的にした治療法はなく、HBVを体内から完全に排除するにはcccDNAを標的とした新規治療法の開発が重要である。HBVゲノムを標的としたCRISPRがcccDNA に二本鎖切断を誘導し、cccDNAを減少させることが実験レベルでは示されているものの全ての感染細胞にCRISPRを導入してもcccDNAを完全に排除することは出来ない。本研究成果によりCRISPRとolaparibの併用が、cccDNAをより低下させることが明らかとなり、cccDNAを標的とした新規治療法の開発の一助となった。
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