研究課題/領域番号 |
20K17032
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
石塚 敬 順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (70870327)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 非アルコール性脂肪肝炎 / 加齢 / 脂質代謝 / サルコペニア(筋萎縮) / サルコペニア / 筋肝連関 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は脂肪肝炎と予後増悪因子である加齢性筋萎縮(サルコペニア)の病態の関連を、脂肪供給過多を背景とした肝臓の代謝系の破綻、それに伴う栄養素の再配分の障害による骨格筋の栄養障害に焦点を当てたものである。ヒトのサルコペニアの特徴である速筋優位の筋萎縮をきたす加齢マウス+HFDモデルを用いて、メタボロミクス・リピドミクス解析を行い、脂肪肝炎+サルコペニアの病態のキーになる代謝産物を同定し、細胞実験にて障害をきたすメカニズムを明らかにする。さらに脂肪肝炎の治療的アプローチを加えることでサルコペニアの改善の有無を確認し、脂肪肝炎の治療を中心とした新たなサルコペニアの予防・治療戦略を提案する。
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研究成果の概要 |
加齢性筋萎縮(サルコペニア)と非アルコール性脂肪肝炎との関連を明らかにするために、加齢マウスを用いて肝臓および骨格筋の高脂肪食負荷への応答性に対する加齢の影響を解析した。加齢・高脂肪食負荷の状況では肝組織内における脂質代謝の不均衡、肝内脂質の量的・質的変化、脂肪毒性の増悪が脂肪肝炎の進展に寄与した。さらに、IGF-1およびヘパトカインの発現が変化することによって骨格筋組織の炎症およびユビキチン化を促進し、骨格筋萎縮が惹起されたことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は加齢性筋萎縮と非アルコール性脂肪肝炎との病態関連を明らかにするために肝筋連関に着目した。これまでに当研究室で行ってきた肝の脂質代謝・ストレス応答に関する研究の蓄積と、骨格筋萎縮との関連を活かした独創的なものである。本研究での成果により、NASHの予防・新規治療法だけでなく高齢に伴う筋萎縮の軽減にも繋がることが期待できる。
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