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抗PD-1抗体薬の受容体結合率と有効性及び副作用との相関性解析

研究課題

研究課題/領域番号 20K17033
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関昭和大学

研究代表者

平澤 優弥  昭和大学, 医学部, 助教 (30834121)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード免疫チェックポイント阻害 / 抗PD-1抗体薬 / 受容体 / 有効性 / 副作用 / 抗PD-1抗体 / 免疫チェックポイント阻害薬
研究開始時の研究の概要

本研究では、がん治療を大きく変えた免疫チェックポイント阻害薬について、「受容体結合率」という観点から解析を行う。代表的な免疫チェックポイント阻害薬である抗PD-1抗体薬は、免疫担当細胞であるT細胞のPD-1受容体を標的とする。PD-1受容体に対する抗PD-1抗体薬の結合率は、有効性や副作用に関係している可能性がある。しかし、体内における抗PD-1抗体薬の詳細かつ長期的な薬力学的作用は解析されておらず、受容体結合率と免疫反応(有効性や副作用)の関係は不明である。本研究によってその関係性を明らかにし、受容体結合率が有効性や副作用に関連していた場合、有効性や安全性の向上を目的とした研究に発展させる。

研究成果の概要

抗PD-1抗体であるニボルマブは通常患者あたり一定量を投与される。しかしながら投与された患者のリンパ球数は一定ではなく、PD-1発現T細胞には更にばらつきが存在する。そこで抗PD-1抗体の有効性および副作用と受容体結合率(飽和率)の関連性を明らかにすることとした。抗PD-1抗体薬であるニボルマブ単剤療法を施行された固形がん患者32名において、治療開始前と2コース目投与前に血液検体を採取し、T細胞分画ごとに末梢血T細胞上のPD-1受容体の結合率(飽和率)と有効性・副作用との関連を解析した。制御性T細胞における受容体結合率が有効性に影響する可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

抗PD-1抗体薬は、T細胞上のPD-1受容体を標的とする。抗PD-1抗体薬を投与された患者のリンパ球数は一定ではなく、PD-1発現T細胞には、CD4陽性、CD8陽性、制御性T細胞を含めさまざまなサブセットから構成され、これらにはそれぞれの活性化のタイミングが違うため、大きなばらつきが存在する。そこで抗PD-1抗体薬の有効性および副作用とT細胞サブセット(分画)における受容体結合率の関連性を明らかにすることがICIsを用いた治療の更なる発展に寄与すると考え本研究を行った。さらに一部のT細胞サブセット上の受容体結合率が有効性に影響することが示唆された。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 免疫チェックポイント阻害薬の受容体占拠率と有効性・有害事象との関連2021

    • 著者名/発表者名
      細沼雅弘, 平澤優弥, 成川陽一郎, 村山正和, 志田みどり, 有泉裕嗣, 石黒智之, 大熊 遼太朗, 久保田祐太郎, 堀池篤, 和田聡, 鶴谷純司, 小林真一, 倉増敦朗, 角田卓也, 吉村清
    • 学会等名
      第25回 日本がん免疫学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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