研究課題/領域番号 |
20K17047
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
玉置 将司 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (00796948)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | アセトアルデヒド / 食道 |
研究開始時の研究の概要 |
In vitroの実験として、ヒト食道上皮細胞に、アセトアルデヒドを2-3ヶ月間曝露する。曝露細胞、非曝露細胞のシングルセルクローニングを行った後、次世代シークエンサーを用いて全ゲノム解析を行い、アセトアルデヒド曝露により誘導される突然変異パターンについて検証する。In vivoの実験として、Aldh2ノックアウトマウスに経口的にエタノール投与を行う。投与群、非投与群の食道組織から、実体顕微鏡を用いて食道上皮を採取しDNAを抽出する。エタノール投与群、非投与群について次世代シークエンサーを用いて全ゲノム解析を行い、アセトアルデヒド曝露により誘導される突然変異パターンを検証する。
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研究成果の概要 |
正常ヒト食道由来食道上皮細胞へのフラスコ内でのアセトアルデヒド(AA)非曝露と曝露について、全ゲノム解析(各条件:1フラスコから2サンプル)を行ったところ、全ゲノム領域の変異数は平均1243.5、1644.5であった。さらに、約11カ月水またはエタノール投与野生型マウス、および約8カ月水またはエタノール投与Aldh2KOマウスの食道上皮細胞の全ゲノム解析(各群:3匹から計6サンプル)を行い、全ゲノム領域の変異数は平均1852.2、1572.3、および959.8、1042.7であった。シグネチャー解析では、AA曝露との関連が示唆される突然変異パターンの同定に至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国際がん研究機関(WHO-IARC)は、アルコール飲料に関連するアセトアルデヒドを食道の明らかな発がん物質として認定している。本研究では、食道上皮がアセトアルデヒドに曝露されることにより誘導される突然変異パターンの同定に至っておらず、更なる検討が必要であるが、今回の結果は、食道発がんの機序解明を目的として検討を進める上で重要な意義をもつと考えられる。
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