研究課題/領域番号 |
20K17049
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
池淵 雄一郎 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (20743280)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 食道アカラシア / POEM / mRNA |
研究開始時の研究の概要 |
食道アカラシアは下部食道括約筋(LES)の弛緩不全を主体とし、嚥下障害など生じ患者QOLを著しく低下させる希少疾患である。食道アカラシアは現在まで原因不明の難病であり、その原因解明が期待される。今回我々の研究では食道アカラシアの原因究明することが目的である。具体的には食道アカラシアの内視鏡治療(POEM)の際に、筋肉の一部を採取、また血液を採取し、マイクロRNAや網羅的なウイルス検索を行い、食道アカラシアにおける臨床病理学的病理学因子との相関性を解析する。
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研究成果の概要 |
鳥取大学医学部附属病院、昭和大学江東豊洲病院、福岡大学病院、東京慈恵会医科大学附属病院、および東京大学の複数の施設において、倫理委員会の承認を経て研究が進行中である。当該研究は、食道アカラシアおよびアカラシア類縁疾患の患者を対象にPOEM治療を受けた患者からの検体採取を進めてきた。現時点ではアカラシア検体を合計110検体を採取している。非食道運動機能障害の患者で食道切除術を受けた患者を対照群とし、食道癌患者からLES部の検体を鳥取大学附属病院で採取し、これまでに16検体を得ている。現在解析を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々はLES部の内輪筋生検試料を用いてマイクロRNAの網羅的な解析を行ったところ、アレイによる定性解析において有意な変動を示すヒト由来のマイクロRNAに加えて、複数のヘルペスウイルス由来のマイクロRNAを発見した。本研究では食道アカラシアとヘルペスウイルス由来のマイクロRNAとの関連性を明らかにし、食道アカラシアの病態解明、新たな診断法の確立、さらには将来の創薬への応用に繋げることを期待し、現在解析を進めている。
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