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炎症プロセスを介する心室拡張不全治療アプローチの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K17071
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関自治医科大学 (2021-2023)
東京大学 (2020)

研究代表者

和氣 正樹  自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (30847124)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード心臓病 / 線維化 / マクロファージ / 炎症 / 心臓マクロファージ / 心臓線維芽細胞 / 心臓線維化細胞
研究開始時の研究の概要

近年の薬物治療により収縮能低下による心不全(収縮不全)に対する治療は大きく進歩してきた。その一方で収縮能の保持された心不全(いわゆる拡張不全)に対して有効は未だ存在せず、高齢化と共に心不全症例の劇的な増加(心不全パンデミック)が現在大きな問題になっている。拡張不全の病態の一つは心筋組織の過剰な線維化であるが、心臓線維芽細胞が過剰に活性化する病態は未だ明らかではない。心不全組織にマクロファージ(Mφ)が集積し心臓Mφは心線維化に大きく関与していると考えられる。
本研究では臨床現場における強いニーズを基に心臓Mφの機能解析を通して心線維化・拡張不全に対する新たな治療法を開発することを目的とする。

研究成果の概要

心臓病における炎症プロセスの分子病態の解明を進め中で、心臓リモデリング過程においてマクロファージは、Oncostatin-Mを分泌して線維芽細胞活性化を抑制する一方で、VEGFAを分泌することを見出した。マクロファージ特異的にVEGFAを欠損したマウスでは、心不全モデルにおいて心機能の低下に加え、血管密度の低下と線維化の増加を認めた。また、In vitroでの解析からマクロファージは血管内皮細胞と接着することでVEGFAシグナルを伝え、チューブ形成を促進することを見出した。以上の知見から、心臓マクロファージは、心臓における血管恒常性維持にも寄与していることが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、心臓に集積する炎症細胞であるマクロファージが分泌するオンコスタチンMが心線維化を抑制するメカニズムについて検討を行った。その中で、心臓マクロファージは、オンコスタチンMのみならず血管内皮増殖因子(VEGFA)を発現・分泌していることを見出した。さらに、マクロファージ由来VEGFAは心不全病態における血管恒常性維持を介し心機能維持していることが分かった。これらの知見から、心臓マクロファージへの介入による拡張不全に対する新たな治療法の開発へと展開できると期待される。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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