研究課題/領域番号 |
20K17082
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
池永 寛樹 広島大学, 医系科学研究科(医), 助教 (80815853)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | MitraClip / Mitral regurgitation / PV loops / TEER / マイトラクリップ術 / 僧帽弁閉鎖不全症 / 左室圧容積曲線 / 経皮的僧帽弁接合不全修復術 |
研究開始時の研究の概要 |
2次性重症僧帽弁閉鎖不全症患者に対する経皮的僧帽弁接合不全修復術(マイトラクリップ術)の有用性をもたらす因子、患者選択は解明されていない。本研究では、左心室の圧、容積を連続的に直接測定可能なPVコンビネーションカテーテルを用いて、2次性重症僧帽弁閉鎖不全症患者に対するマイトラクリップ術前後における左室圧容積曲線を作成し、マイトラクリップ術の有用性をもたらす左室圧容積曲線の因子を解明する。マイトラクリップ術の血行動態を正確に把握し、心エコー、右心カテーテル、運動耐容能、長期予後と左室圧容積曲線の因子とを比較することにより患者選択や手技中のエンドポイントの設定に有用な因子を解明する。
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研究成果の概要 |
経皮的僧帽弁接合不全修復術 (以下マイトラクリップ術)は、左室収縮の低下が原因で起こる2次性重症僧帽弁閉鎖不全症 (MR)において心不全入院、死亡を有意に低下させると報告された。しかしながらマイトラクリップ術をおこなっても心機能が改善しない症例が存在し、長期的なマイトラクリップ術の有用性をもたらす因子の解明が今後の課題になっている。 本研究では左心室の圧、容積を連続的に直接測定可能なPVコンビネーションカテーテルを用いて、2次性MR患者に対するマイトラクリップ術前後で左室圧容積曲線を作成し、左心室機能や血行動態の変化を評価した。さらには長期予後を追跡し、影響を与える因子を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
左室圧容積曲線からは左室の収縮性、拡張性、前負荷/後負荷、心筋酸素消費量、心仕事量など左室の状態を詳細に評価が可能であり、マイトラクリップ術の有用性が期待できる患者を判定できるようになれば社会的にも大きく貢献できる。また手技中のエンドポイントを左室圧容積曲線を基に設定できるようになれば、最適な治療を個々の症例で行えることができる。本研究の成果は2次性MRに対してマイトラクリップ術が有用な患者の選択、マイトラクリップ術の手技のエンドポイントの設定を可能とし、予後向上につながるものである。
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