研究課題/領域番号 |
20K17089
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
佐々木 誠 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (90710963)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 肺高血圧症 / T型カルシウムチャネル阻害剤 / 胎児遺伝子 / 肺高血圧 / 低酸素 / 選択的T型カルシウムチャネル阻害剤 / T型カルシウムチャネル / Pathological remodeling |
研究開始時の研究の概要 |
成体への低酸素刺激が, 出生後は抑制されていた胎児遺伝子を再活性化することを示す. その過程で, 生後に一部の組織を除き消失するT型カルシウムチャネルが, 成体の細胞膜に再発現することを示す. T型カルシウムチャネルは細胞内カルシウム代謝を変化させ, 胎児遺伝子の発現を促進するものと考えられる. 本研究では選択的T型カルシウムチャネル阻害剤が, 胎児遺伝子の活性化を抑制し, 心臓の病的なリモデリングを抑制するかどうかを調べる.
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研究実績の概要 |
1. ラットを酸素濃度10%の環境下で20日間飼育を行い, 低酸素曝露による肺高血圧誘発ラットを作成し, 組織標本の作成を行った。組織学的に肺動脈の変化を観察し, 肺高血圧の評価法について検討した。今後、肺高血圧誘発ラットの血行動態の測定を行い, 血行動態的にも肺高血圧であることを確認する予定である。 2. T型カルシウムチャネル阻害剤の選定, 希釈法, 投与経路および投与方法についての検討を行い, 薬剤を肺にデリバリーする方法を確立した。 3. T型カルシウムチャネル阻害剤を投与し, 肺高血圧症の発症に関わるカスケードのシグナルを評価した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
1. 先行研究を参考にした薬剤の投与方法では標的臓器である肺に薬剤をデリバリーできなかったため, 薬剤の投与方法の検討に時間を要した。 2. 肺高血圧発症のメカニズムを評価するにあたり, 先行研究を参考にした方法では評価が難しいことがわかった。そのため, 評価方法を検討するのに時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
低酸素曝露による肺高血圧誘発ラットの作成、および薬剤のデリバリー方法を確立することができた。今後は選定した薬剤が低酸素による肺高血圧症の発症を予防もしくは軽減できるかを検討していく。
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