研究課題/領域番号 |
20K17096
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
磯 武史 順天堂大学, 医学部, 助教 (80868191)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 1型糖尿病 / 糖尿病性心筋症 / 心臓超音波検査 / 心拍変動解析 / 機械学習 / 心機能解析 / 心拍変動 / 活動量 / 1型糖尿病 / 終末糖化産物 / 心室壁運動解析 / 左心室内圧較差 / 運動療法 / 心機能 / 運動処方 |
研究開始時の研究の概要 |
1型糖尿病患者(T1DM)は心不全発症率が高く、心血管イベントによる死亡率も高い。近年心機能が低下による心不全が注目され、その早期発見の方法および予防・改善方法の確立が熱望されている。本研究では最先端の心臓超音波検査による心機能評価法を用いて、T1DM患者の心機能低下の早期発見マーカーを特定するとともに、どのような医療環境でも簡便に実行可能な血液検査によって同様の効果を得られるマーカーを同定する。さらに、忙しい生活の中で実行が可能で、かつ低血糖やケトアシドーシスなどを起こさないよう安全に運動療法を配信アプリを使用して指導し、心機能低下の予防・改善が可能かを明らかにする。
|
研究成果の概要 |
本研究では心不全発症率や心血管イベントによる死亡率が高い1型糖尿病患者の糖尿病性心筋症を、新しい心臓超音波検査指標と終末糖化産物を検討し、発症メカニズムと早期発見可能なマーカーを同定し、運動療法の介入が予後改善に寄与するかを明らかとすることを目的とした。しかしCOVID-19の流行により、長時間接触する心臓超音波や運動処方が困難となり、新たな心機能評価方法として心拍変動と活動量を、新たな解析方法として機械学習を取り入れて研究を進めることとした。各評価方法および解析方法の有用性の検証は終了し、今後は心臓超音波検査を再開し従来の計画を含めて多角的に心機能の評価と運動処方による変化を確認していく。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病は生活習慣病として現在でも発症患者は増加してきている。発症後は継続的な血糖コントロール治療だけでなく合併症に対する治療が必要になり、多くの社会的資源が注ぎ込まれている。合併症の一つとして心血管イベントがある。今回の研究で(1)心臓超音波のどの指標が早期に心機能低下を反映するか、(2) AGEsは心機能評価の代用となりうるか、(3)運動療法は心機能に寄与するか、を明らかにし、心合併症の早期発見および運動療法の効果についての重要なデータを提供できる。その結果、T1DM患者の生命予後が改善し、社会的には医療費の削減に結びつくことが期待できる。
|