研究課題/領域番号 |
20K17115
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
馬場 理 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (30758446)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 動脈硬化 / PET / CCR2 / マクロファージ / ケモカイン受容体 |
研究開始時の研究の概要 |
動脈硬化性疾患において、不安定プラークの同定を可能とする診断方法、および動脈硬化巣における分子動態を非侵襲的に評価する方法の開発が求められているが、ポジトロン断層法(PET)は潜在的にそれらを可能とする。ケモカイン受容体の一つであるCCR2は、主に白血球表面に発現し、動脈硬化性疾患において重要な役割を果たす。我々は、このCCR2に特異的に結合するPETトレーサー(64Cu-DOTA-ECL1i)の開発に成功した。本研究においては、このトレーサーの動脈硬化巣におけるPETシグナルの病的意義、および標的細胞を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
動脈硬化は血管の老化ともいわれており、動脈硬化性疾患は本邦での死因の約20%を占めると言われています。動脈硬化プラークの状態を評価する手法として、PET検査は有望と考えられています。我々は、ケモカイン受容体CCR2に結合するPETトレーサーを新たに開発し、マウスの動脈硬化に集積することを確認しました。このトレーサーのシグナルは動脈硬化の大きさとは関係がなく、内部の単球や炎症性マクロファージといった細胞の量を反映していると考えられました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動脈硬化プラーク内における炎症性マクロファージのマーカーとしてCCR2が使用できることが明らかとなり、今後の、動脈硬化形成の病態解明に役立つと考えられた。また、我々の開発したCCR2特異的PETトレーサーは、単純に動脈硬化の大きさを反映するのではなく、動脈硬化プラーク内の単球や炎症性マクロファージを非侵襲的に検出することができることが判明し、今後の臨床応用に期待が持てる結果となった。
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