研究課題/領域番号 |
20K17127
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
|
研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
冨谷 奈穂子 自治医科大学, 医学部, リサーチ・レジデント (50867083)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 職場高血圧 / ストレス高血圧 / 昼間高血圧 / 血圧変動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、非高血圧者を含む約100名の家庭及び職場血圧のデータベース(J-HOPworksite) を用いて、職場で血圧が上昇する「職場高血圧」の特徴やリスクを明らかにする。さらに、「職場高血圧」を呈する働き世代において、「正常高値血圧」「高値血圧」のリスクについて検討する。本研究により職場血圧測定の有用性を明らかにし、高血圧の早期発見や高血圧発症予防、特に若年層の心血管イベント発症の回避へとつなげたい。
|
研究成果の概要 |
早朝家庭血圧は心血管イベント発症の強力なリスク因子として良く知られているが、職場で測定した血圧は早朝家庭血圧よりも大きく上昇していた。また、職場血圧平均値および職場血圧のピーク値が、臓器障害の指標である左室心筋重量係数と相関しており、職場血圧の上昇が心血管イベント発症のリスクを増大させることを明らかにした。また、最新の腕時計型ウェアラブル血圧計を用いた研究データの解析より、日常生活活動の中の昼間血圧は、ネガティブな感情やストレスの影響を受けて明確に上昇することが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、職場またはストレス環境下において血圧が上昇することが明確に示された。これらの血圧上昇は心血管イベント発症リスクの増大に関連しており、職場高血圧やストレス高血圧を適切に管理することの重要性が示唆された。隠れた心血管リスクを簡便に検出できる職場血圧測定は、QOLの低下が本人、家族、さらには社会に対するインパクトが大きい働き盛り世代における心血管イベント発症の回避につながると考える。
|