研究課題/領域番号 |
20K17150
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三宅 啓介 大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教(常勤) (60774495)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 下肢虚血 / 再生治療 / 細胞シート / 細胞治療 / 骨格筋新生 / 血管新生 / 細胞外マトリックス / 細胞集塊 / 下肢重症虚血 |
研究開始時の研究の概要 |
下肢重症虚血に対する再生治療(細胞治療)に関する研究。従来の再生治療においては、細胞投与方法に問題があり、十分な細胞治療効果が得られていない。そこで本研究においては、細胞シート作成技術を応用した新規投与法を確立し、再生治療の効果を最大限に高め、臨床応用可能な再生治療の確立を目指す。本研究で使用する細胞種としては、当教室にてこれまで研究、使用実績のある骨格筋芽細胞を使用する。
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研究成果の概要 |
現状有効な治療法のない虚血性疾患に対しては、再生医療の役割が期待されてきた。一方で、高度の虚血炎症環境においては、投与物質の生着率が低いことが再生治療効果を制限することが問題となってきた。本研究では、高度の虚血炎症環境においても投与細胞の生着率を改善 することにより、再生治療効果を向上させうるとの仮説のもと研究を行った。 本研究では、細胞同士を細胞外マトリックスによって連結した細胞集団として投与することによって、細胞死が生じにくくなり、虚血炎症環境においても、投与細胞が細胞単体投与時に比べて長期間生存し、血管新生、骨格筋再生効果をもたらすことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、細胞再生医療を虚血領域に直接投与する場合には、細胞単体投与はほとんど効果がなく、投与方法を改良し、細胞生着率を高める方法を用いなけれ ば、十分な治療効果をもたらすことが難しいが、生着率を高める方法を用いれば、再生治療効果をもたらしうることが明らかとなった。本研究は、実臨床での応 用が期待される手法であり、今後、臨床試験に向けた手続きを取り組んでいく予定である。
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