研究課題/領域番号 |
20K17157
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
阿部 諭史 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (30722508)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 心不全 / 骨代謝 / 骨代謝マーカー / 骨心連関 |
研究開始時の研究の概要 |
心不全と骨粗鬆症は強く連関していると考えられるが、骨代謝が心不全の病態に及ぼす影響やその機序は明らかにされていない。本研究では、骨代謝を調節するサイトカイン/ホルモン、特にRANKLが心不全の予後に影響するという仮説を検証するために、RANKLをはじめとする骨代謝関連サイトカイン/ ホルモンの血中濃度と心不全の予後との関連を明らかにする臨床研究と、骨粗鬆症マウスにおいて心不全モデルを作成し、骨粗鬆症、特にRANKLが心機能に及ぼす影響を明らかにする目的の動物実験を行う。心不全と骨粗鬆症の関係(骨心連関)、また心不全予後を規定する新たな指標が発見される可能性がある。
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研究成果の概要 |
骨代謝関連ホルモンであるOsteoprotegerin(OPG)と心不全予後の関係はすでに報告されているが、本研究では、骨代謝マーカーであるTRACP-5bはOPGに正の相関があり、さらに心不全予後との関連も明らかとなった。心臓と腎臓との関連(心腎連関)は周知の事実であるが、今回の研究から心臓と骨代謝にも関連があること(骨心連関)が示唆された。以上の研究結果をアメリカ心臓病学会(AHA)や日本循環器学会学術集会で発表し、論文化したものをCJC Openに投稿しアクセプトされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日常診療で骨代謝ホルモンであるOPGを測定することは現実的に困難である。OPGと心不全の予後ならびにTRACP-5bとの関連が明らかになったことで、日常診療で測定できるTRACP-5bが心不全の予後を規定する因子になりうる。また、心不全リスク層別化および管理の指標のひとつとして活用することができ、心不全診療の改善に寄与するものと考える。
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