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超長寿者を比較対象とした肺高血圧患者の遺伝子構造異常解析とリスク評価

研究課題

研究課題/領域番号 20K17162
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

鈴木 寿人  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80783042)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード肺高血圧症 / 全ゲノム解析 / 遺伝子構造異常 / 血管内皮細胞 / コピー数多型 / ゲノム構造異常 / 遺伝子解析
研究開始時の研究の概要

指定難病である肺高血圧症は遺伝性疾患と考えられ、その原因としてBMPR2、ENG、ACVRL1、RNF213遺伝子などが知られ患者全体の3-4割に遺伝子の変化が見つかっている。病気の原因を知ることは、治療法の選択に有益な情報である。本研究では、既知の肺高血圧症に関連する遺伝子の異常が見出されなかった患者を対象に、新たな肺高血圧症の原因となりうる遺伝子の探索を行う。

研究成果の概要

遺伝性背景が不明の肺高血圧症患者に対して全ゲノムシーケンスを実施し、発症の病態の探索を行った。単一遺伝性疾患と多因子遺伝性疾患を想定し、単一遺伝性疾患としては、GWASやエクソームシーケンスでは検出困難な遺伝子構造異常の検出を試みた。多因子遺伝性疾患としては、血管の緊張度、血管壁の弾力性の異常、脂質代謝異常、凝固異常を引き起こしうる稀なバリアントに絞り込み、その相互作用を検証した。11家系の患者に全ゲノムシーケンスを実施し、単一遺伝性疾患モデルの原因となりうる遺伝子構造異常は検出されず、多因子遺伝性疾患モデルの原因となりうる遺伝子バリアントは3件検出されたが、病的意義の確立には至らなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では肺高血圧症患者に対する全ゲノムシーケンスを実施し、これまで多く実施されてきたGWASやエクソームシーケンスでは検出困難な遺伝子構造異常、コピー数多型を検出し、それらを臨床医が評価しやすいパイプラインを構築することができた。この成果は肺高血圧症のみならず他の疾患でも役立てることが可能である。
本研究を通じて、肺高血圧症の原因として3つの遺伝子の関与を検出し、それぞれの意義について検討したが、疾患との関連性の確立には至らなかった。今後、機能解析を通じてその病的意義を確立することで疾患の病態解明に役立つと考えられる。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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