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全エクソン解析による日本人における間質性肺炎疾患関連遺伝子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K17177
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

岡本 師  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 寄附講座准教授 (60724200)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード家族性間質性肺炎 / 全エクソン解析 / CELSR3 / 間質性肺炎 / 疾患感受性遺伝子 / 疾患関連遺伝子 / 遺伝性 / Exome sequence / 遺伝子変異 / エクソーム解析
研究開始時の研究の概要

間質性肺炎は肺の間質に線維化を起こす疾患で、病態に不明な点が多い。有効な治療法に乏しく、予後不良である。日本人における間質性肺炎の疾患関連遺伝子を解明するために研究を計画した。家族性間質性肺炎、孤発性間質性肺炎症例の臨床情報およびDNAサンプルを収集し、全エクソン解析を行う。間質性肺炎の疾患関連遺伝子を同定し、臨床情報との関連を明らかにする。病態の理解のみでなく、治療の標的を明らかにする。

研究成果の概要

予後不良な間質性肺疾患の疾患関連遺伝子に関わる報告は主に白人に対するものであり、日本人におけるものは少なく全エクソン解析はこれまでにない。特に多くの間質性肺炎を発症している家族性間質性肺炎16症例のDNAを用いて全エクソン解析を実施した。得られた変異データについて機能予測ツールであるSIFT, PolyPhen-2などを用い、候補遺伝子を絞り込み、CELSR3, UNC13Dなどの変異を認めた。特にCELSR3の細胞間接着分子に注目し、A549細胞株を用いてsiRNAによるノックダウンを実施。60%ノックダウンに対して、N-Cadherin、α-SMA、Vimentinの発現増加を認めた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

予後不良な間質性肺疾患の疾患関連遺伝子に関わる報告は主に白人を対象とした研究であるが、報告された遺伝子変異の多くは人種の異なる日本人では当てはまらないことが明らかとなっている。例えばMUC5B promoter領域のSNPは非ヒスパニック系白人においては保有アリル頻度が高く、かつ発症に対する効果が強いことが知られているが、日本人においては非常にまれな変異である。
日本人集団を対象とし全エクソン解析を報告した文献は乏しいことから、本研究では日本人の家族性間質性肺炎症例の全エクソン解析を行い複数の候補遺伝子を同定した。今後は症例数を増やし検証していくこと、機能的な役割の解明が望まれる。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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