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COPDにおけるエンドセリンの役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K17181
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

梅澤 佳乃子  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (40824181)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードCOPD / エンドセリン / 肺高血圧症 / 肺高血圧
研究開始時の研究の概要

本研究では、①ヒト由来の呼気凝縮液中の細胞外小胞(付随研究)やエンドセリンの定量法の確立、②前向き介入研究による患者由来の呼気凝縮液中の収集とエンドセリンの定量、③COPDマウスモデルの作成とエンドセリン、肺高血圧の経時的評価、④COPDマウスモデルにおける既存の吸入薬とエンドセリン受容体拮抗薬の治療効果の評価を行う。また、研究の過程に付随研究を付与することで、新たなシーズの開発にもつなげていく。すなわち、今回の共同研究で付随研究として呼気凝縮液中の細胞外小胞を評価できるアッセイ系を確立し、将来、気管支喘息や肺がんなどの複数の疾患に適用していく。

研究成果の概要

肺高血圧症は慢性閉塞性肺疾患(COPD)の主要な合併症の一つであり、肺高血圧症、右心不全は予後不良因子であることが知られている。
今回、COPD患者において吸入薬の開始(変更)前後の血漿中のエンドセリン(ET-1)の変化につき検討したところ、血漿中のET-1は吸入開始後に低下していることが判明した。エラスターゼ誘導性COPDマウスモデルを作成したところ、血漿中のET-1濃度はエラスターゼ投与群で有意な上昇がみられた(p<0.01)。このCOPDモデルに対してブデゾニド/ホルモテロール/グリコピロニウムなどで治療効果を見たが、全ての治療群で有意なET-1濃度の減少が見られた(p<0.05)。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、①既存の吸入薬の肺高血圧への進展抑制効果を明らかにすること、②肺高血圧の進展に重要な役割を果たしているエンドセリンがCOPDの肺高血圧症への進展に果たす役割を明らかにしていくこと、さらに③COPD患者の呼気凝集液検体を用いてエンドセリンの定量を行うことで、COPDに対するこれらの治療がエンドセリンに与える効果を調べることを主な目的にしている。本研究によって現在有効な薬物治療がない肺疾患を原因とする肺高血圧症への治療法が確立し、有病率の高いCOPDの生命予後改善に寄与すると期待される

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Budesonide/glycopyrronium/formoterol fumarate triple therapy prevents pulmonary hypertension in a COPD mouse model via NFκB inactivation2022

    • 著者名/発表者名
      Suraya Ratoe、Nagano Tatsuya、Ryanto Gusty Rizky Teguh、Effendi Wiwin Is、Hazama Daisuke、Katsurada Naoko、Yamamoto Masatsugu、Tachihara Motoko、Emoto Noriaki、Nishimura Yoshihiro、Kobayashi Kazuyuki
    • 雑誌名

      Respiratory Research

      巻: 23 号: 1 ページ: 173-173

    • DOI

      10.1186/s12931-022-02081-y

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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