研究課題/領域番号 |
20K17198
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
辻 真世子 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (50808186)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 喘息 / STING / 感作 / アレルギー / 気道上皮細胞 / 血管 / 気管支喘息 / Tリンパ球 |
研究開始時の研究の概要 |
気管支喘息モデルを作成し、STINGのアゴニストであるCyclic diguanosine monophosphate (c-di-GMP)を投与することでSTINGの気管支喘息への関与を証明し、更に投与経路なども検討することにより、c-di-GMPの治療薬としての可能性を検証する。形態学的変化については、レポーターマウスと免疫染色を組み合わせ、全肺を透明化しSpinningdisk顕微鏡により全肺を観察、画像解析ソフトのIMARISにより3D構築することで形態変化を時空間的に理解する。
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研究成果の概要 |
本研究では、喘息におけるアレルゲン感作時のSTINGの役割について検討しました。STINGは気道上皮で発現量が多いことがわかりましたが、単純に気道上皮細胞を培養してSTINGアゴニストで刺激しても何も変化が起きませんでした。STINGは細胞内受容体であることから、気道上皮細胞を傷害する条件下でSTINGを活性化したところ、特定のサイトカインが産生されました。またSTINGアゴニストを経鼻投与したマウスでも同様に特定のサイトカインの産生が促進されることがわかりました。このサイトカインが、STING経路を介したアレルゲン感作において重要な役割を担っていることが考えられました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、気道上皮におけるSTING/サイトカインシグナルが喘息の発症に重要である知見を得ることができました。STINGは細菌やウイルス感染の際に活性化される因子であり、感染契機の喘息発症の機序解明や喘息の発症予防のつながる可能性がある。
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