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胸膜中皮腫に対する抗PD-1抗体と細胞傷害性抗体を用いた複合がん免疫療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K17216
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関徳島大学

研究代表者

米田 浩人  徳島大学, 病院, 助教 (10776876)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
キーワード悪性胸膜中皮腫 / ポドプラニン / 複合がん免疫療法 / 抗ポドプラニン抗体 / 細胞傷害性抗体 / 抗PD-1抗体
研究開始時の研究の概要

免疫チェックポイント阻害薬が悪性胸膜中皮腫に対して承認され使用されている。従来の化学療法に比較し良好な治療効果を認めるものの、その効果は限定的である。我々は、悪性胸膜中皮腫の細胞膜に特異的に高発現する血小板凝集因子であるポドプラニンに注目し、抗体依存性細胞傷害活性を有する抗ポドプラニン抗体の前臨床研究を進めてきた。抗ポドプラニン抗体は、キメラ化あるいはヒト化抗体を作製し、臨床試験を目指して展開中である。本研究では、悪性胸膜中皮腫に対する免疫チェックポイント阻害薬である抗PD-1抗体と抗ポドプラニン抗体による複合がん免疫療法の確立を目指した前臨床研究をマウスモデルを用いて検討する。

研究成果の概要

ポドプラニンの細胞表面発現を確認したところ、悪性胸膜中皮腫細胞株において発現が認められた。脱フコース化抗マウスポドプラニン抗体は悪性胸膜中皮腫細胞株に対して高い抗体依存性細胞傷害活性を有することを確認した。悪性胸膜中皮腫細胞株担癌マウスに対して、抗CTLA-4抗体と抗ポドプラニン抗体を併用したところ、単剤投与と比較して腫瘍抑制効果の増強を認めた。併用治療群における腫瘍組織では、CD4やCD8陽性T細胞の変化は認めなかったが、NK細胞の著しい増加を認めた。抗CTLA-4抗体と抗ポドプラニン抗体併用療法が悪性胸膜中皮腫に対する新規複合がん免疫療法として有用である可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

免疫チェックポイント阻害薬である抗PD-1抗体および抗CTLA-4抗体が悪性胸膜中皮腫に対して本邦で承認され、優れた治療成績を認めるものの、その効果を増強する新たな複合がん免疫療法の開発が求められている。ポドプラニンは悪性胸膜中皮腫などの様々な悪性腫瘍において特異的に高発現し、腫瘍進展に深く関与する。今回の研究で抗CTLA-4抗体が抗ポドプラニン抗体と併用することで抗腫瘍効果の増強を認めた。今後ので抗CTLA-4抗体と抗ポドプラニン抗体の併用治療が悪性胸膜中皮腫に対する治療戦略となる可能性が考えられる。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 悪性胸膜中皮腫に対する抗ポドプラニン抗体および抗CTLA-4抗体による複合がん免疫療法の検討2022

    • 著者名/発表者名
      米田浩人
    • 学会等名
      第26回日本がん分子標的治療学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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