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肺線維症における無菌性炎症の分子基盤の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K17222
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関自治医科大学

研究代表者

水品 佳子  自治医科大学, 医学部, 講師 (70458321)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード炎症 / 細胞死 / 細胞・組織 / 肺疾患 / 免疫学 / 特発性肺線維症 / 急性肺傷害 / 肺胞上皮細胞 / pyroptosis / インフラマソーム / 線維化
研究開始時の研究の概要

本研究は、特発性肺線維症(IPF)や急性肺傷害(ALI)の病態を明らかにすることに加えて、抗線維化薬の作用機序を解明することで、新たな治療標的を同定することを目的に遂行する。
その1つとして、インフラマソーム構成・関連分子の欠損マウスを用いて、肺線維症およびALIモデル作製し、各病態における個々の分子の役割を解析するとともに、in vitroの実験系で分子機序を解明する。
本研究によって得られる成果により、炎症の関与する多くの疾患の病態解明や新たな治療法の開発を目指す。

研究成果の概要

特発性肺線維症(IPF)急性増悪におけるPyroptosisの関与を解明する目的で、ナノシリカによる急性肺傷害(ALI)モデルを用いて解析を行った。肺胞上皮細胞株であるA549細胞にナノシリカを添加するとCaspase-3依存的なGSDMEのプロセシングを認めたが、Caspase-3欠損A549細胞において細胞死は抑制されなかった。次にPyroptosis以外の細胞死に着目しNecroptosisを抑制するRIP3阻害剤を添加したところ細胞死が抑制された。以上の結果よりナノシリカによるA549細胞の細胞死へのNecroptosisの関与が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

IPF急性増悪やCOVID-19肺炎の重症化機序にはALI/ARDSが関与し、COVID-19肺炎ではNLRP3インフラマソームの活性化やPyroptosisが関与していることが報告されている。しかしながら、ALIの病因におけるPyroptosisの役割や肺胞上皮細胞のPyroptosisは不明な点が多く、本研究の新規性は高い。本研究の成果は、ALIの病態解明や新たな治療戦略の開発にも繋がることが期待される。さらにPyroptosis以外の細胞死の関与やPyroptosisが惹起される機序を解明することで、無菌性炎症が関与する様々な疾患の病態解明にも役立つ可能性がある。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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