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M2c-マクロファージの制御による特発性肺線維症に対する新規抗線維化療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K17234
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

柴田 英輔  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00774613)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード特発性肺線維症 / M2マクロファージ / 線維化 / Hippo pathway / 転写共役因子 / M2cマクロファージ / M2c-マクロファージ / 抗線維化療法
研究開始時の研究の概要

間質性肺炎(Interstitial Pneumonia: IP)、その中でも最も頻度の高い特発性肺線維症(Idiopathic Pulmonary fibrosis: IPF)は、診断後の生存期間中央値が35ヶ月と報告され、国の難病指定も受けている予後不良の難治性疾患である。疾患の発症原因は未だ不明だが、環境因子の影響による慢性炎症と繰り返す肺胞上皮の損傷がその原因と考えられている。本研究でIPFの予後と機能改善につながる治療標的可能分子を特定したいと考えている。

研究成果の概要

特発性肺線維症の進展につながる「炎症」と「線維化」の両方のregulatorとして組織修復に関わる細胞としてM2マクロファージ(MΦ)について解析した。当初、転写因子活性化因子YAP/TAZが活性化し、誘導遺伝子CTGFの発現の発現が増強し、線維化を誘導すると考えていた。MΦに分化させたTHP-1細胞を、種々のcytokineで刺激し、CTGFの発現を解析したが、その発現をYAP/TAZのknockdownで抑制できず、YAP/TAZの発現も低かった。そこで肺胞上皮細胞からの刺激がMΦを活性化していると考えた。現在、肺胞上皮Ⅱ型様細胞A549のYAP/TAZ誘導遺伝子の発現を検証している。

研究成果の学術的意義や社会的意義

IPFに対してはこれまで長きに渡りステロイドによる治療が行われてきたが、有害事象が必発な上、有用性を示唆する科学的根拠はなく、ステロイド治療に抵抗性である。その理由については分かっていないが、申請者はたとえ炎症は抑える事ができても、それに続く線維化を抑える事ができない事、すなわち、ステロイドによって誘導されるM2c-MΦが線維芽細胞を活性化させ、筋線維芽細胞の増殖を促進する事が理由の一つと考えている。Ⅱ型肺胞上皮細胞におけるYAP/TAZの不活化により、M2MΦを抑制し、「炎症」と「線維化」の両方を制御する事が可能となれば、IPF治療のbreakthroughとなると考えている。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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