研究課題/領域番号 |
20K17259
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
中島 章雄 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (20624688)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | インスリン抵抗性 / 骨・ミネラル代謝 / 血液透析 / FGF23 / 糖尿病 / FGF-23 / klotho / Klotho |
研究開始時の研究の概要 |
インスリン抵抗性は糖尿病発症の主要な因子であり,心血管疾患の発症,全死亡に関与する.しかしながらインスリン抵抗性への介入方法は少なく,その治療法は限られている.本研究はリンやFGF-23などの骨・ミネラル代謝がインスリン抵抗性とどのような機序で関与するか,基礎研究,臨床研究の両面から明らかにすることを目的とする.本研究により骨・ミネラル代謝による糖尿病への新たな治療戦略が開かれる可能性がある.
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研究成果の概要 |
糖尿病患者は全世界で増加傾向にあり,その対策は医療者にとって急務である.インスリン抵抗性は糖尿病の発症機序の主要な因子であり近年再評価されている.しかしながらインスリン抵抗性への介入方法は少なく,その治療法は限られている.申請者らは糖尿病患者でリンやリン排泄ホルモンであるFGF23がインスリン抵抗性に関与すことを明らかにしており、併せて生命予後の解析を行った。結果としてインスリン抵抗性と骨・ミネラル代謝は有意な相関が認められ、両者が予後に影響することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題ではリン代謝に関与するFGF23とインスリン抵抗性との関係性を明らかにし、骨・ミネラル代謝とインスリン抵抗性の両者が相まって腎不全患者/血液透析患者の生命予後や心血管疾患に関与することを示した。その機序として骨・ミネラル代謝による血管石灰化の進展が考えられた。今後、骨・ミネラル代謝を通じた新たなインスリン抵抗性や糖尿病への治療に結びつく可能性を秘めており、腎不全患者に与える影響は大きいと考えられる。
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