研究課題/領域番号 |
20K17260
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
|
研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
勝俣 陽貴 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (80846246)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 腎移植 / 制御性T細胞 / 抗体関連型拒絶反応 / ラット腎移植 / 急性拒絶反応 / 制御制T細胞 / ラット |
研究開始時の研究の概要 |
腎移植は腎代替療法として唯一の根治療法である。移植腎の生着は免疫抑制剤の改良により改善したものの、生着期間のさらなる延長に向けた新しい知見が強く求められている。移植腎廃絶の主たる要因は、慢性抗体関連型拒絶反応であり、根本的な治療法が模索されている。そこで制御性T細胞が、免疫応答を抑制することから、腎移植における抗体関連型拒絶反応の制御にも有用と考えた。本研究は腎移植抗体関連型拒絶反応のラットモデルを用いて、制御性T細胞の時間空間的な発現とその誘導に関与するケモカインを同定することで、同細胞の移植腎拒絶反応における意義を解明し、ヒトへの応用のための基礎的知見を得ることを目的とする。
|
研究成果の概要 |
本研究は腎移植後の慢性抗体関連型拒絶反応において制御性T細胞が治療対象となりうることに着目し、抗体関連型拒絶反応における制御性T細胞の役割、誘導機序を解明することを目的とした。組織内への誘導時に関与するケモカインレセプターや制御性T細胞の経時的変化を観察するため、ラット腎移植抗体関連型拒絶反応モデルを用いた。非感作状態のラットへの腎移植モデルを用い、7日時点に摘出した移植腎を病理組織額的に評価した。傍尿細管毛細血管や糸球体への炎症細胞の侵入、補体(C4d)の沈着を確認した。血清の抗ドナー特異抗体はフローサイトメリーにより確認した。しかし、免疫染色によるケモカインレセプターの評価は困難であった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通して、腎移植後の抗体関連型拒絶反応の発症機序の解明がより深まり、診断や治療への応用が可能になると考えられた。
|