研究課題/領域番号 |
20K17291
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
菱川 彰人 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (50867489)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 急性腎障害(AKI) / DNA損傷 / プレコンディショニング効果 / エピゲノム / 尿細管糸球体フィードバック |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は最近、腎糸球体ポドサイトの形質維持にDNA修復因子KAT5が必須であることを見出し(Cell Rep 2019)、DNA損傷が腎疾患の病態に関与する可能性を報告した。本研究では急性腎障害(AKI)およびそのメモリー効果の病態について、尿細管細胞におけるDNA損傷修復と糸球体濾過率の調整を担う糸球体尿細管フィードバック機構に関与するアニオントランスポーターの発現調整との関連を中心に検討する。本研究でAKIの病態を急性期から慢性期までDNA修復因子の変動を中心に解析することにより、新たな病態の理解が得られると同時に新規の治療標的が同定される可能性が期待される。
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研究成果の概要 |
近年、連続した2回目の急性腎障害(AKI)は1回目より腎障害が軽減されるというプレコンディショニング効果が報告されているが、DNA損傷修復との関連は明らかではなかった。本研究ではAKIおよびそのプレコンディショニング効果とDNA損傷修復との関連について、尿細管細胞におけるDNA修復因子KAT5を中心に解析を行ない、KAT5がClチャネルKCC3発現調節を介してAKIのプレコンディショニング効果に関与する可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性腎障害(AKI)発症後に腎機能が回復しても、その後に慢性腎臓病(CKD)に移行するリスクが高いことから、AKIの予防・治療は非常に重要である。また、連続した2回目のAKIは1回目より腎障害が軽減されるというプレコンディショニング効果の存在も古くから指摘されているが、その分子基盤は不明であった。本研究ではAKIおよびそのプレコンディショニング効果とDNA損傷修復との関連について、尿細管細胞におけるDNA修復因子KAT5を中心に解析を行ない、KAT5がClチャネルKCC3発現調節を介してAKIのプレコンディショニング効果に関与する可能性を見出した。
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