研究課題/領域番号 |
20K17303
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
飯沼 晋 旭川医科大学, 医学部, 客員助教 (70516533)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アトピー性皮膚炎 / 皮膚バリア / 角化細胞 / セリンプロテアーゼ |
研究開始時の研究の概要 |
Kallikrein-related peptidase 6(KLK6)は表皮において発現する分泌型のセリンプロテアーゼの1つである。KLK6はアトピー性皮膚炎など皮膚バリア障害時に発現が亢進していることが報告されている。しかし、その病的意義は明らかになっていない。本研究の目的はKLK6の皮膚バリア障害における役割を明らかにすることである。KLK6ノックアウトマウスを使用して皮膚バリア障害およびオキサゾロン誘発皮膚炎モデルを用いた基礎研究を行う。これによりKLK6が皮膚バリア障害に与える影響とそのメカニズムを解析する。
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研究成果の概要 |
Kallikrein-related peptidase 6(KLK6)は、皮膚の表皮において発現するセリンプロテアーゼの1つである。アトピー性皮膚炎の表皮ではKLK6の発現が上昇していることが知られているが、その役割は明らかになっていない。今回われわれは皮膚バリア障害マウスモデルの表皮においてKLK6の発現が上昇していることを明らかにした。さらにKLK6欠損マウスを用いた研究により、KLK6がアトピー性皮膚炎マウスモデルの皮膚炎の増悪に寄与することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によりKLK6がアトピー性皮膚炎マウスモデルの皮膚炎の増悪に寄与することが明らかになった。したがってヒトのアトピー性皮膚炎においても同様にKLK6が皮膚炎の増悪に関与する可能性が示唆された。今後この研究が進むことによって、新たなアトピー性皮膚炎の診断方法など臨床応用につながる可能性がある。またKLK6 をターゲットとした新規治療が開発されることが期待される。さらにKLK6が高発現している乾癬などその他の皮膚疾患の病態解明にも貢献することができる。
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