研究課題/領域番号 |
20K17344
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
加納 美優 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (60756237)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 乾癬 / スフィンゴシン1リン酸 / S1P1受容体 / S1P1受容体 / S1Pシグナル |
研究開始時の研究の概要 |
乾癬モデルマウスにS1P受容体阻害剤であるFTY720および選択的S1P1受容体阻害剤を投与し、症状の改善効果を比較、検討する。乾癬におけるS1P/S1P受容体シグナルの役割を解析する。
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研究成果の概要 |
スフィンゴシン-1-リン酸(S1P)/S1P受容体シグナルは免疫担当細胞の分化・遊走を制御しており、S1P受容体阻害剤は乾癬に対して有効な治療薬と考えられる。新規選択的S1P1受容体阻害剤を乾癬モデルマウスに投与したところ、表皮の厚さは有意に薄くなり、皮膚への炎症細胞浸潤は減少した。また、脾臓における制御性T細胞の増加を認めた。さらには皮膚において炎症性サイトカインであるIL-17、IL-23が薬剤投与により減少していた。以上より乾癬に対する選択的S1P1受容体阻害剤の有効性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乾癬は全身に紅色局面を形成し、表皮の細胞増殖亢進と分化不全を特徴とする自己免疫性炎症性皮膚疾患である。また長期にわたって寛解と増悪を繰り返す慢性疾患である。本研究では新規選択的S1P1受容体阻害剤をイミキモド誘発乾癬モデルマウスに投与したところ、皮膚症状の改善を認め、乾癬に対する有効な治療薬となる可能性が示唆された。この結果は、乾癬におけるS1P/S1P受容体シグナルを標的とした新規治療法の開発につながる重要な発見であり、学術的意義があると考えられる。
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