研究課題/領域番号 |
20K17351
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
梶田 藍 (天田 藍 / 梶田藍) 岡山大学, 大学病院, 助教 (80770320)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 表皮角化細胞 / Toll様受容体3(TLR3) / 短鎖2本鎖RNA / サイトカイン / 抗菌ペプチド / 自然免疫 / イノシン酸 / シチジン酸 / Toll様受容体3 / 皮膚ウイルス感染症 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は表皮角化細胞のTLR3を標的として、短鎖二本鎖RNAを用いた皮膚ウイルス感染症に対する新しい外用治療薬を開発することである。表皮角化細胞が反応し得る短鎖二本鎖RNAに着眼した本研究は我々独自のものであり、計画成果産物は、臨床応用面のみならず、学術面でも大きな価値を有する。
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研究成果の概要 |
私たちは皮膚ウイルス感染症における表皮角化細胞の自然免疫応答に注目してきた。そのなかでも、Toll様受容体3(TLR3)を介して抗ウイルス活性を増強するpoly(I:C)に着目した。本研究では、表皮角化細胞におけるTLR3を標的とし、短鎖2本鎖RNAを用いた皮膚ウイルス感染症に対する新しい外用治療薬を開発することを目的とし、研究を進めている。 今回、短鎖2本鎖RNAによるTLR3依存性抗ウイルス因子誘導能を検討した。比較的分子量の小さい短鎖RNAが抗ウイルス因子誘導に強い活性をもつことが示唆された。現在、短鎖2本鎖RNAが表皮角化細胞の抗ウイルス活性に与える影響について検討中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では短鎖2本鎖RNAの表皮角化細胞におけるTLR3依存性抗ウイルス遺伝子誘導能について検討してきた。現在も研究を継続しており、短鎖2本鎖RNAが表皮角化細胞の抗ウイルス活性に与える影響や、皮膚ウイルス感染症モデルマウスを用いた実験結果を明らかにしていく予定である。 これらの研究結果は新たな皮膚ウイルス感染症に対する外用治療薬として臨床応用される可能性が非常に高い。さらにMRSA伝染性膿痂疹などの細菌感染症や難治性爪白癬などの真菌感染症の外用治療薬としても応用できる可能性がある。
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