研究課題/領域番号 |
20K17369
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
水野 秀明 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70869594)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 急性骨髄性白血病 / 脂質代謝 / 白血病 |
研究開始時の研究の概要 |
急性骨髄性白血病は依然として難治性の疾患であり新規治療標的の開発が望まれている。近年、細胞内の主要代謝経路の変容が生み出す癌細胞独自の代謝様式が癌細胞の脆弱性につながることがわかってきた。そこで本研究では白血病細胞を用いて白血病の脂質代謝プロファイルを解析し、新規治療標的の同定を行うことを目指す。更に脂質代謝経路が実際に治療標的となり得るかを検証し、本領域における新規治療標的開発の基盤とすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
白血病における糖・アミノ酸代謝などの細胞内の主要代謝経路の変容が生み出す白血病に独特の代謝様式が白血病癌幹細胞性や化学療法抵抗性といった白血病難治性の特徴に関与していることがわかりつつある。一方で、これら特徴的な代謝プロファイルにおける脆弱性を見出し、治療標的化することも可能である。本研究は白血病の脂質代謝を治療標的化し新規治療を確立するものである。これまでの研究からコレステロール代謝に関わる複数の遺伝子が白血病細胞において異常発現していることがわかり、本研究ではこれらの遺伝子の阻害や代謝経路の阻害の効果について評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性白血病であるEVI1高発現白血病マウスモデル、公開データベースによる急性骨髄性白血病患者のmRNAと予後の解析、治療抵抗性急性骨髄性白血病患者検体の単一細胞トランスクリプトーム解析のそれぞれから、脂質代謝経路の遺伝子発現異常が治療抵抗性に関与していると考えられる結果が得られた。これらの代謝経路の主要細胞における機能的な探索を今後継続して行う必要があるが、難治性白血病の新規治療法開発につながる成果が得られた。
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