研究課題/領域番号 |
20K17376
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
花木 良 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (40780408)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | GVHD / 造血細胞移植 / M2 macrophage / M2マクロファージ / GFP / aGVHD |
研究開始時の研究の概要 |
近年、ハプロ移植など移植後免疫効果が期待される移植方法 が難治血液腫瘍の治療として選択されるようになっており、その一方で移植後合併症である移植片対宿主病(Graft-Versus Host disease; GVHD)を発症するリスクを伴っている。これまで我々は、抗炎症性作用を持つ調整性単球がGVHD発症時関わる事を示してきた。しかし、調整性単球がどの様なサブタイプのマクロファージに分化し、また、急性GVHD に関与しているかについての報告は存在しない。本研究では抗炎症作用を有するM2マクロファージを誘導し急性GVHDの抑制効果を検証する事によって、新たなGVHD治療法の開発を行う。
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研究成果の概要 |
難治性白血病治療の最後の砦である造血細胞移植において、移植片対宿主病(Graft-Versus Host disease; GVHD)は移植後免疫作用による重篤な合併症です。今回、ドナーマウス由来の細胞から誘導し作成した抑制性マクロファージを、患者に見立てたGVHDを発症するレシピエントマウスに投与することによって、GVHDの重症化を軽減することに成功しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GVHDに対する治療は主にステロイド、カルシニューリン阻害剤などの主にT細胞を標的とした免疫抑制剤が中心であり、長期に渡る内服継続によって生じる易感染性等の副作用や、それに加えてGVL効果の減弱などが問題となっており、新たな視点での新規治療の開発が待たれております。本研究結果は、GHVD発症機序に関する新たな知見となり、また、マクロファージを標的とした新しい視点での急性GVHD治療法の開発につながると考えます。
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