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IDH1-NPM1変異急性骨髄性白血病マウスを用いた化学療法抵抗性獲得機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K17377
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

阪本 貴士  京都大学, 医学研究科, 助教 (70866582)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード急性骨髄性白血病 / 化学療法抵抗性 / 疾患モデルマウス / IDH1 / NPM1 / 薬剤抵抗性 / 疾患モデル動物 / 薬剤抵抗性獲得機序 / 治療抵抗性 / 化学療法
研究開始時の研究の概要

予後良好群の急性骨髄性白血病(AML)は、アントラサイクリン・シタラビンなどの化学療法が標準的治療であるが、寛解後に薬剤抵抗性クローンを源に再発を来す症例も多い。私はIDH1-NPM1変異ノックインAMLマウスモデルを確立し、このIDH1-NPM1変異細胞がアントラサイクリン感受性が良好であることを、in vitroの実験で示した。本研究では、同AMLマウスに対するin vivo薬剤投与の実験系を用いて、アントラサイクリンの重要性、化学療法抵抗性クローン誘導のメカニズムを解明し、至適な化学療法の開発や化学療法抵抗性クローン誘導を妨げるような新たな治療戦略の開発を目指す。

研究成果の概要

予後不良遺伝子異常を併存しないNPM1変異AMLは予後良好群に属するが、いったん完全寛解に到達した後に再発を来す症例も多く、長期予後は満足できるものではない。Idh1-Npm1変異ダブルノックインAML移植マウスに対して、標準的化学療法レジメンを模したアントラサイクリン+シタラビンによる併用化学療法群は生存延長効果を示したが、各薬剤単剤での治療群は生存延長効果が認められなかった。AMLが化学療法抵抗性を獲得するメカニズムを解明するため、併用化学療法群マウスにおいて一旦治療により減少したのちに再増殖してきたAML細胞を回収することができ解析に呈する。

研究成果の学術的意義や社会的意義

Idh1-Npm1変異ダブルノックインAML移植マウスモデルに対するin vivo治療実験により、アントラサイクリン+シタラビンによる併用化学療法が、各薬剤単剤による治療より優れていることが示された。同AML細胞へのin vitroでの薬剤処理実験でもシタラビンよりアントラサイクリンの感受性が良好であることも示唆された。同AML細胞にとってはアントラサイクリンがKey drugかもしれない可能性が示唆され、さらなる検証が必要である。AML細胞が有している遺伝子変異によって薬剤感受性が大きく異なる可能性があり、サブタイプに特異的に治療を検証する重要性が改めて考えられた。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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