研究課題/領域番号 |
20K17380
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
島 隆宏 九州大学, 大学病院, 助教 (30869706)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | t(8;21) AML / IL-5Ra / 分子標的 / AML1-ETO / t(8;21)AML / IL5Ra / leukemic stem cell / AML / 白血病 / 分子標的治療 / 白血病幹細胞 / cell cycle / 分子標的知量 / 急性骨髄性白血病 |
研究開始時の研究の概要 |
造血期器悪性腫瘍であるの中で最も高頻度の染色体異常を有するt(8;21)AMLにおけるサイトカインシグナルを介したAML幹細胞性維持機構解明およびその治療応用に取り組む。AML幹細胞の遺伝子変異のみでなく遺伝子発現にも注目することで炎症性サイトカインの高発現およびその下流のシグナルがt(8;21)AML患者で亢進し、t(8;21)AML幹細胞の機能制御に関与している可能性を見出した。本研究では炎症性サイトカインシグナル経路がt(8;21)AML発症機構に関与しているという新規メカニズムを解明することを目的としている。
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研究成果の概要 |
最も頻度の高い染色体異常であるt(8;21)を伴う急性骨髄性白血病(AML)は予後良好群に分類されるが、再発率は決して低くはなく、より有効な治療の開発が求められる。t(8;21)AML における機能的分子マーカーとしてIL-5Raを提唱するとともに、IL-5Ra抗体を用いたt(8;21) AMLの新規治療法の可能性を検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床的には「予後良好群」に分類されるt(8;21) AMLであるが、化学療法のみでは再発率が3割程度と、決して「良好」な治療成績ではない。またt(8;21) AMLの化学療法後の再発は非常に治療抵抗性であり既存の化学療法のみでは予後が不良であることが知られている。そのためt(8;21) AMLの治療成績を向上させるためにも、新規治療標的や治療法の開発が必要である。本研究はt(8;21) AML特異的な機能的分子マーカーを同定し、新規治療法の開発への可能性を示したという点で社会的意義が大きいと考える。
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