研究課題/領域番号 |
20K17384
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
西 由希子 琉球大学, 病院, 助教 (60793924)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 脂肪組織由来間葉系幹細胞 / GVHD / エクソソーム / 骨髄GVHD |
研究開始時の研究の概要 |
細胞間伝達物質としての細胞外小胞(EVs)が注目されており、疾病治療への応用が期待されている。我々は、造血幹細胞移植の合併症である移植片対宿主病(GVHD)の治療・予防として脂肪組織由来間葉系幹細胞(AD-MSC)の有効性を報告したが、その機序にEVsが関わる可能性が強い。本研究では骨髄GVHDに対するAD-MSC由来EVsの有効性に関わる分子群を同定し、標的臓器への送達に優れたEVsを開発する。細胞治療と比較し、腫瘍化や感染のリスクが低く、単純に分離されたEVsを全身に投与するより、はるかに有効性の高い治療法の開発につながる可能性が期待出来る。
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研究成果の概要 |
AD-MSC由来のエクソソーム単離およびGVHDモデルマウスのAD-MSC投与時の抗体産生能について検証した。GVHDモデルマウスにNP-CGGを免役し、抗体産生を評価したところ、骨髄GVHDを発症したマウスでは抗体産生が著しく低下した一方で、AD-MSCを投与したGVHDモデルマウスでは抗体価の上昇を認めた。骨髄GVHDが免疫能に与える影響及びAD-MSCによる免疫機能の改善を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨髄GVHDが免疫能に与える影響及びAD-MSCによる免疫機能の改善を認めた。臨床において、同種造血幹細胞移植後GVHDの患者では、GVHD治療による免疫抑制のみならず、GVHDそのものによる免疫不全を呈している可能性が強く示唆される。
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