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転写因子GATA1とエリスロポエチンシグナルが形作る赤血球への運命決定機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K17392
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

平野 育生  東北大学, 医学系研究科, 講師 (00708117)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
キーワードGATA1 / Erythropoiesis / differentiation / EPO / Erythropoietin / erythropoiesis / leukemia
研究開始時の研究の概要

GATA1は、GATA1発現量やEPOシグナルの有無で異なる標的遺伝子群を制御し赤血球分化を誘導していると予想されるが、マウス個体を用いた解析の困難さから、その標的遺伝子の詳細は不明である。本申請研究では、マウス個体内の同一細胞分画で、GATA1発現異常細胞と正常細胞を比較する解析系を用い、任意の赤血球分化段階において、定常時またはEPO投与によるストレス造血時のGATA1発現低下細胞と正常細胞を分取する。その後、網羅的遺伝子発現の比較を行い、GATA1とEPOおよびEPO下流シグナルにより協調的に制御される赤血球分化過程の運命決定機構を明らかにする。

研究成果の概要

本研究は、赤血球分化を制御する転写因子GATA1と、赤血球造血を促すサイトカインであるEPOシグナルによる赤血球分化制御機構の詳細を明らかにすることを目的としている。同一個体内でGATA1 KDまたはGATA1 KO細胞と正常細胞を比較可能なマウスを用いた比較解析により、GATA1がMEP段階の分化に必須であること、GATA1 KD細胞では異常な遺伝子発現パターンを示す細胞集団が生じること、また同分化段階でGATA1はEpor遺伝子発現を制御することでEPOシグナルを制御している一方で、EPOシグナルによるGata1遺伝子の発現制御は存在しないと考えられることを示した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

赤血球は、その分化過程において造血幹細胞から段階的に分化が進み運命決定される。GATA1転写因子は赤血球分化のマスター転写因子として知られており、赤血球分化過程の広範な段階を制御しているが、比較的その発現量の少ない分化段階初期における機能については、その標的遺伝子を含め不明であった。本研究は、GATA1が機能する最初期の赤血球分化過程における働きを明らかとするものであり、将来的にiPS細胞等からの効率的な赤血球分化誘導系の最適化や、種々の貧血を伴う血液疾患の治療法の開発につながると考えている。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ATA1発現異常によるAML発症マウスモデルの白血病発症機序の解析2022

    • 著者名/発表者名
      平野育生、Jia Yao、成澤志保、清水律子
    • 学会等名
      第26回 造血器腫瘍研究会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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