研究課題/領域番号 |
20K17394
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
山下 鷹也 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (90793266)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 造血幹細胞 / HLA / HLA-C / 抗HLA抗体 / HLA抗原 / HLA抗体 |
研究開始時の研究の概要 |
同種造血幹細胞移植時のドナー選定基準の一つとしてヒト白血球抗原(HLA)の適合度が重視される。HLA full matchが最善の選択だが、近年は臍帯血移植、HLA半合致移植といったHLA mismatch移植が増加傾向にある。HLA mismatch移植の問題点は、レシピエントが保持する抗HLA抗体であり、抗HLA抗体の存在は生着不全のリスクを高める。しかしながら、造血幹細胞におけるHLAの1種類であるHLA-C抗原の発現や抗HLA-C抗体の生着不全に関する影響についてはほとんど知られていない。本研究では、造血幹細胞におけるHLA-C抗原と抗HLA-C抗体との反応性について明らかにする。
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研究成果の概要 |
造血幹細胞のHLA抗原の発現をフローサイトメトリー法を用いて確認する手法を確立し、造血幹細胞のHLA-A、HLA-B、HLA-Cともにほぼ100%の発現を示していることを明らかにした。また、血球はその種類によってHLA型の違いでHLA-C抗原の発現率に差が見られることが知られているが、造血幹細胞はHLA型によってHLA-A、HLA-B、HLA-C抗原の発現率に差がないことも判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
造血幹細胞におけるHLA-A、HLA-B、HLA-Cはほぼ100%の発現を示し従来言われている通りのデータであったが、明確に記載した論文はこれまでに無く、結果を公表することによりこれまでの概念の裏付けとなるため学術的意義があることと考える。また、HLA型によって造血幹細胞のHLA発現量が異なっていないという結果は、これまでの造血幹細胞治療におけるドナー選択に問題はないということを支持しており、臨床的にも意義あることと考える。
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