• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

多発性骨髄腫骨髄微小環境におけるNK細胞のがん細胞殺傷能規定因子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K17400
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関京都大学 (2025)
株式会社関西メディカルネット(関西電力医学研究所) (2020)

研究代表者

小西 義延  京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (30852248)

研究期間 (年度) 2025-01-21 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2025年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード多発性骨髄腫 / NK細胞 / 生体イメージング / 蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)バイオセンサー / ERK / メラノーマ / がん微小環境
研究開始時の研究の概要

申請者は蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)の原理に基づくバイオセンサーをNK細胞に発現させ、ERKの活性変化を1細胞レベルで解析する実験系を確立した。この技術を応用し「がん細胞との接触時、がん細胞が殺傷される場合はNK細胞のERK活性が上昇する」という知見を得た。この知見を踏まえ「ERK活性変化の有無に基づきNK細胞を分集解析することで、殺傷能の高いNK細胞を同定し、多発性骨髄腫の治療発展に貢献できる」という着想を得た。そこで本研究では、骨髄腫細胞と接触した際のERK活性変化の意義およびその制御機構を解明する。この知見をもとに、より効果的なNK細胞療法の開発を試みる。

研究実績の概要

ナチュラルキラー細胞(NK細胞)の細胞傷害活性には不均一性が存在し、標的細胞との接触は必ずしも殺傷に繋がらない。本研究では細胞外シグナル調節キナーゼ(ERK)の活性動態に着目し、標的細胞と接触した際のERK活性変化の制御機構の解明、そして傷害活性不均一性の規定機構の解明を試みた。
NK細胞のERK活性の動的変化を定量評価する目的に、蛍光共鳴エネルギー移動の原理を応用した情報伝達分子活性モニター(FRETバイオセンサー)をNK細胞特異的に発現するマウスを作出した。同マウスの脾臓より回収したNK細胞を用いて、in vitro条件下にマウスメラノーマ細胞(B16 melanoma)を殺傷する際のNK細胞ERK活性の動的解析を行なった。その結果、「がん細胞との接触時、がん細胞が殺傷される場合はNK細胞のERK活性が上昇する」という知見を得た。更に、同メラノーマ細胞の細胞の肺転移モデルを用いて、生体イメージング下にNK細胞ががん細胞を殺傷する過程の可視化に成功した。二光子顕微鏡観察条件下に尾静脈よりメラノーマ細胞を投与することで、人為的に肺へメラノーマ細胞が血行性転移する過程を可視化した。その結果、生体内においても、がん細胞の殺傷時にNK細胞のERK活性が上昇することが確認された。

報告書

(1件)
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Metastatic Single Tumor Cells Evade NK Cell-mediated Killing by Thrombin-mediated Loss of the Activating Ligand CD155/PVR/Necl-52021

    • 著者名/発表者名
      Ichise Hiroshi、Tsukamoto Shoko、Hirashima Tsuyoshi、Konishi Yoshinobu、Oki Choji、Tsukiji Shinya、Iwano Satoshi、Miyawaki Atsushi、Sumiyama Kenta、Terai Kenta、Matsuda Michiyuki
    • 雑誌名

      bioRxiv

      巻: N/A

    • DOI

      10.1101/2021.01.15.426784

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-06-20  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi