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全身性エリテマトーデス合併妊娠における胎児性マイクロキメリズムの検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K17421
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関東京大学

研究代表者

土田 優美  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90793597)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード全身性エリテマトーデス / 妊娠 / マイクロキメリズム
研究開始時の研究の概要

妊娠中、胎児の細胞は一部母体に移行し、その後、長期間母体内で生着、生存し続ける。この現象は、胎児性マイクロキメリズムと呼ばれ、胎児に対して免疫寛容を成立させることに有用であると考えられている。全身性エリテマトーデス(SLE)は妊娠可能な年齢の女性に多い疾患で、妊娠中や産褥期に増悪することも多く、また妊娠合併症の頻度も高いことから、SLE女性では、胎児性マイクロキメリズム、もしくは、それに対する母体の免疫応答に異常が生じやすい可能性が考えられる。本研究においては、SLE合併妊娠における胎児性マイクロリズムについて検討し、SLE女性における妊娠合併症や妊娠・産後の現病の増悪を防ぐ方法を模索する。

研究成果の概要

妊娠中に胎児の細胞は一部母体に移行し、その後長期間母体内にもわたって生存し続けることが報告されており、胎児性マイクロキメリズムと呼ばれる。自己免疫疾患は女性に多く、その一因として胎児性マイクロキメリズムの関与が考えられる。今回、自己免疫疾患女性の末梢血の免疫細胞の細胞種別のRNAseq解析のデータにて、各細胞種におけるY染色体遺伝子の発現量を調べることで、各細胞種においてマイクロキメリズムを起こしている細胞の割合の算出を試みた。特にCD27-IgD-B細胞やIgD-CD27+メモリーB細胞で、マイクロキメリズムの頻度が高いことが推測されたが、健常女性と自己免疫疾患女性の差は明らかでなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、自己免疫疾患女性と健常女性の末梢血において、免疫細胞のサブセット毎での胎児性マイクロキメリズムの定量を試みた。B細胞、特にCD27-IgD-B細胞やIgD-CD27+メモリーB細胞でにおいて、マイクロキメリズムを起こしている細胞が多いことが推測された。全身性エリテマトーデスをはじめとした自己免疫疾患女性と健常女性の間で、その量についての違いは明らかでなかった。今後は、シングルセルRNAseqなどの手法を用いて、これらの細胞の機能なども含めて解析することにより、自己免疫疾患女性の妊娠における妊娠合併症の予防、妊娠に伴う減量の再燃予防などに有用な知見が得られると思われる。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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