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多発性筋炎の病態におけるPD-L1の機能解析及び治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20K17423
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

佐々木 広和  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 寄附講座助教 (30822639)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードPD-L1 / 筋炎 / IFNγ / 多発性筋炎
研究開始時の研究の概要

多発性筋炎(PM)は既存治療薬に対する抵抗例も多く存在するため、新規治療の開発は重要な課題である。CTLによる筋傷害を特徴としたPMのマウスモデル(CIM)を用いた検討では、IFNγ欠損マウスでCIMが重症化した。IFNγは免疫賦活作用・抑制作用など多彩な生理活性を有するが、IFNγ欠損下でCIMが増悪する機序は明らかになっていない。IFNγは免疫抑制性蛋白であるPD-L1を誘導することがわかっている。本研究では、PMの病態におけるPD-L1の役割に注目し、その治療応用の可能性を検討する。

研究成果の概要

IFNγ存在下でPD-L1を高発現させた筋線維はPD-1陽性T細胞による傷害から保護していることがわかった。マウス筋炎モデルでもIFNgが筋組織におけるPD-L1の重要な誘導因子であることがわかった。
筋炎患者の末梢血のフローサイトメトリー解析において、多重染色のパネルを用いて、治療前活動期の10症例、及び寛解期の症例5名において免疫表現型の解析を行った。活動期の筋炎患者におけるPD-1陽性細胞はエフェクター分子を高発現していた。本研究によって、筋線維におけるPD-L1は筋炎の重症化抑制に重要であり、PD-1発現細胞がエフェクター細胞として作用している可能性が示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

筋炎患者において、PD-1陽性細胞はエフェクター細胞として機能していることが示された。これまで病態が不明であった炎症性筋疾患の病態の一部が明らかになった。また、PD-1陽性細胞を標的とした治療が有効である可能性が考えられる。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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