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MDA5の発現様式に着目した、皮膚筋炎に伴う急速進行性間質性肺疾患の発症機構解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K17448
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

木田 節  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (20848501)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードMDA5 / 皮膚筋炎 / 間質性肺炎 / 好中球 / RP-ILD
研究開始時の研究の概要

細胞内のウイルスセンサーであるMDA5に対する自己抗体陽性の皮膚筋炎は、致死的な急速進行性間質性肺疾患(RP-ILD) を高頻度に合併する。本研究では、MDA5の発現様式に着目して、RP-ILDの発症機構を解明することを目的とする。研究計画として、肺の組織傷害に起因して肺に遊走し、MDA5を発現する細胞を同定し、MDA5を抗原として提示しうるかどうかを検証する。続いて、抗MDA5抗体を保有するマウスを作成し、MDA5に対する抗原抗体反応がRP-ILDの病態形成に関与するかを解析する。以上により、本疾患の新たな治療標的と予防戦略を提唱することを目指す。

研究成果の概要

Melanoma differential gene 5(MDA5)に対する特異的自己抗体が陽性の皮膚筋炎は、治療抵抗性の急速進行性間質性肺疾患を高頻度に合併する。これまで、抗MDA5抗体とその対応抗原であるMDA5がどのように病態に関与しているかはわかっていなかった。本研究では、細菌やウイルス感染など様々な誘因により肺の局所に浸潤した炎症細胞、とくに好中球がMDA5を産生することを明らかにした。産生されたMDA5を抗MDA5抗体が認識することが、急速進行性間質性肺疾患の病態形成に関与している可能性があり、さらなる検証を進めている。

研究成果の学術的意義や社会的意義

Melanoma differential gene 5(MDA5)は細胞内に存在するウイルスセンサーであり、皮膚筋炎患者にみられる抗MDA5抗体の病的意義や、どのようにして急速進行性間質性肺疾患の発症に関与しているのかについてはわかっていなかった。
本研究では、炎症細胞におけるMDA5の産生により、細胞外にMDA5が抗原として提示されることで急速進行性間質性肺疾患の病態が形成されている可能性が示唆された。さらなる検証により、急速進行性間質性肺疾患の発症メカニズムの理解、新規治療標的の発見のみならず、トリガーとしての感染症への対策を含めた新たな発症予防戦略の提唱にもつながると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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