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生ワクチン開発に資するSFTSVの弱毒化機構の遺伝子レベルでの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K17478
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

朴 ウンシル  国立感染症研究所, 獣医科学部, 主任研究官 (90750117)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードSFTSV / Reverse genetics / 弱毒株 / M分節 / GPC遺伝子 / Cat / Attenuation / Reverse Genetics / Vaccine
研究開始時の研究の概要

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)はSFTS発症動物から飼い主や獣医医療従事者等の感染症例が多数報告され、動物由来感染症としても認識されるようになった。その中、動物を用いたSFTSV感染実験からSFTSV株間で病原性に差があることが分かった。そこで、本研究では弱毒SFTSV株のウイルス学的性状を明らかにし、弱毒に関わる責任遺伝子及びその変異部位を同定し、更なる弱毒化が可能かをreverse genetics系を用いて明らかにし、有効な弱毒SFTSワクチン開発に資する基盤的科学知見を得ることを目的とする。

研究成果の概要

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の動物を用いた感染実験を通じて明白にした弱毒株のCat#1株と強毒株のSPL010株の病原性の相違に関わる原因遺伝子の解明を目指した。
Reverse geneticsによりCat#1とSPL010のS, M, L分節から構成される8種類のキメラウイルス(rgSFTSV)を作製した。rgSFTSVの動物感染実験の結果、Cat#1株由来のM分節を持つrgSFTSVの感染IFNAR-/-マウスは100%、SPL010株由来のM分節を持つrgSFTSVの感染IFNAR1-/-マウスは0%の生存率を示し、M分節の病原性への関与が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

弱毒株と強毒株の病原性にはSFTSVのM分節、GPC遺伝子が関与していることが示唆された。GPC遺伝子は膜蛋白質をコードし、宿主の受容体に結合する際に重要な役割を果たす。二つの株のM分節には18ヵ所アミノ酸が異なり、Cat#1株の18ヵ所アミノ酸をそれぞれSPL010株へ置換したrgSFTSVを作製した。現在、感染実験を通じて、原因遺伝子を解明する予定である。原因遺伝子が解明できれば、中和抗体等ウイルスに対する免疫を誘導する弱毒化生ワクチンへの応用が可能になる。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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