研究課題/領域番号 |
20K17490
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
植田 洋平 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (30848213)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | CNP / 低身長症 / 成長因子 / C型Na利尿ペプチド / 成長障害 / ナトリウム利尿ペプチド |
研究開始時の研究の概要 |
低身長症の中には、従来の治療である成長ホルモンの効果が不十分な疾患が含まれており、新規治療法の開発が望まれている。成長板で産生されるC型Na利尿ペプチド(CNP)が成長を促進する因子として注目され、CNPの注射薬が開発、研究されている。しかし、CNPは本来成長板の局所で産生され効果を発揮する因子であるため、注射薬による副作用を避ける観点でも、CNPの成長板での産生を調節することによりCNPの効果を増強する方法がより望ましいと考えられる。本研究では、低身長症の新規治療法開発のため、CNPの産生調節機構を解明することを目的としている。
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研究成果の概要 |
近年C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)の骨伸長効果が報告され、低身長症の新規治療薬として臨床応用が進められているが、毎日注射が必要で小児には負担が大きいなど改善すべき点もある。 本研究はCNP産生の調節機構解明を通して、CNPの骨伸長効果を利用した低身長症治療の選択肢を広げ、より安全で簡便な治療法を確立することを目的としている。今回の研究では、成長板軟骨という成長の中心と、それ以外の組織ではCNP産生の調節機構が異なることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)は低身長症に応用されるようになってきているが、一方で生体内でのCNP発現調節機構は不明であり、これを解明することはCNP発現調節を利用した低身長症の新規治療法開発につながるため、社会的意義のあるものである。今回の研究では、成長板軟骨とそれ以外の組織においてCNPの調節機構が異なっていることを発見し、CNP発現調節機構解明とその低身長症への応用に向けた基礎を構築することができた。
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