研究課題/領域番号 |
20K17496
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
カク テイテイ 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (50834884)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | レプチン / グルココルチコイド / 視床下部 / 肥満症 / メタボリックシンドローム / 神経炎症 / 視床下部炎症 / マイクログリア |
研究開始時の研究の概要 |
視床下部摂食中枢での11βHSD1、11βHSD2の①発現分布、②活性制御、③生理的な摂食調節における意義、④肥満における視床下部炎症や代謝異常の発症に及ぼす意義は何か?を明らかにするために、以下5つの検討を行う。 (1)視床下部における11βHSD1、11βHSD2の発現分布と発現細胞の同定 (2)ニューロン系細胞株を用いたグルココルチコイド作用・活性調節の意義の検討 (3)マイクログリア系細胞株を用いたグルココルチコイド作用・活性調節の意義の検討 (4)ニューロン・マイクログリア間相互作用アッセイ系の樹立とこれを用いた解析 (5)in vivoモデルを用いての視床下部炎症や代謝パラメータの解析
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研究成果の概要 |
レプチン応答性細胞株を用いてグルココルチコイドの誘導体や細胞内での活性化・不活性化を担う酵素群の作用がレプチンシグナルに及ぼす影響を解析し、11βHSD1の過剰発現によるグルココルチコイドの活性化はレプチン受容体シグナルに影響を与えないこと、11βHSD2の遺伝子ノックダウンや非選択的11βHSD阻害薬CBXにによるグルココルチコイドの不活性化の抑制はレプチン受容体シグナルを増強すること、11βHSD2の過剰発現はシグナルを減弱することを示した。視床下部局所におけるグルココルチコイドの活性制御がレプチン感受性制御を介してエネルギー代謝恒常性をチューニングする可能性の一端が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、新たな創薬シーズの提案に繋がる可能性があるだけでなく、既に開発が進行している11βHSD1阻害薬の上市に際しては作用機序に関する重要な情報を与えると期待され、社会的インパクトは甚大である。また申請者の研究チームによる独自の視床下部神経核の網羅的解析結果に基づいた研究であり、極めて独自性の高いものである。
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