研究課題/領域番号 |
20K17504
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
荒井 誠 東北大学, 医学系研究科, JSPS特別研究員(PD) (10865059)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | Cushing病 / 中間径フィラメント / 内分泌 / 機械学習 / 深層学習 |
研究開始時の研究の概要 |
Cushing病はACTH産生下垂体腺腫による高コルチゾール血症が、高血圧・糖尿病・感染症・骨粗鬆症など様々な合併症を引き起こす疾患である。手術・放射線療法のみでは制御困難な場合も珍しくないが、一方で現状の薬物療法の効果は限定的である。 そこで本研究ではCushing病に対する薬物療法の新規標的探索を含めた治療戦略の提案を目的とする。その際にCushing病に特有の病態として申請者が発見した「中間径フィラメントに基づく分類」を活用し、臨床・病理データを基に、分子生物学的実験と機械学習・深層学習を用いたインフォマティクスを融合させて解析を行う。
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研究成果の概要 |
Cushing病はACTH産生下垂体腺腫による高コルチゾール血症が、高血圧・糖尿病・感染症・骨粗鬆症など様々な合併症を引き起こす疾患である。手術・放射線療法のみでは制御困難な場合も珍しくないが、一方で現状の薬物療法の効果は限定的である。 そこで本研究ではCushing病に対する薬物療法の新規標的探索を目的とした。そして、病理学的検索の結果、中間径フィラメント(サイトケラチン)の染色パターンが通常の腺腫や高悪性度亜型とは異なる特徴を示す一群が存在することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Cushing病に対する薬物療法の研究はこれまでも行われてきた。しかし従来の研究では、他の臓器の腫瘍に用いられている薬剤をCushing病にも転用しようという主旨のものがほとんどであり、それ故か、アンメット・ニーズはアンメットのままであった。 本研究はCushing病に特有の病態を見出すことでそれを標的とした治療法の基盤を構築したいという考えに端を発している。今回明らかになったサイトケラチンの特徴はCushing病の病理像および臨床的特徴とも関連が認められたことから、ここを足掛かりとした今後の研究が期待される。
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