研究課題/領域番号 |
20K17519
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
山室 大介 自治医科大学, 医学部, リサーチ・レジデント (20739255)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | オキシステロール / 25-hydroxycholesterol / NCEH1 / アポトーシス / 25-Hydroxycholesterol / 小胞体ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
コレステロール酸化代謝物であるオキシステロール類は様々な生理活性が報告され、多くの疾患との関連について報告がなされてきたが、その詳細な分子機序は未解明な点が多い。本研究で内因性25-HC esterのアポトーシス誘導機序を解明し、マクロファージ細胞機能に対する25-HC esterの新たな生理活性を提示することは、生体内25-HC esterおよびNCEH1の動脈硬化症を始めとしたマクロファージ関連疾患における発症因子としての提示、さらには発症機序の解明へと発展することが期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究では、NCEH1欠損マクロファージに25-HCを添加することで、25-HC esterが蓄積し、PERK/eIF2α/ATF4経路を介したアポトーシスが誘発され、Galectin-3やCathepsin D が発現増加することを明らかとした。また、オキシステロールの小胞体センサーを担うOSBPL5/8をsiRNAにてノックダウンしたがPERK/eIF2α/ATF4経路およびアポトーシスは抑制されなかった。以上の結果から、25-HC esterが誘発するアポトーシス誘導メカニズムはOSBPLを介さずにPERK/eIF2α/ATF4経路を活性化してアポトーシスを引き起こすことが考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のオキシステロールに関する研究報告では、free体またはtotal量(free体とester体の総量)に着目し、その生理活性や疾患発症機序との関連が報告されてきた。生体内オキシステロール類はfree体とester体が存在しており、これらを区別して解析した研究報告はない。本研究ではマクロファージでの25-HC ester蓄積を起因とした新たなアポトーシス誘導メカニズムを明らかとした。マクロファージに対する25-HC esterの新たな生理活性を提示することは、動脈硬化症を始めとしたマクロファージ関連疾患における発症因子としての提示、さらには発症機序の解明へと発展することが期待できる。
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