研究課題/領域番号 |
20K17550
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
木口 剛造 藤田医科大学, 医学部, 研究員 (00740672)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 肝移植 / GVHD / HLA / 小動物肝移植 / HLA適合度 / one-way mismatch / one-way HLA matching |
研究開始時の研究の概要 |
one-way HLA matchingによる肝移植後GVHDの発症機構を解明することを目的とする。1肝移植症例の中からone-wayとなるローカスをもつ症例 を抽出し、GVHD発症を検討。2マウス肝移植後GVHDモデルとして、a)MHC classI,IIともにone-wayb)MHC classIがone-way、classIIがidenti calc)MHC classIがone-way、classIIがmismatchを作成し、classI,II別のone-wayとGVHD発症の関連を検証する。本研究では患者検体を含む 臨床データからマウスモデルまで用いた包括的な研究を予定している。
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研究成果の概要 |
HLAホモ接合型のドナーから1ハプロタイプを共有するHLAヘテロ接合型レシピエントへの肝移植はDonor dominant one-way HLA matching(DDOM)と呼ばれ肝移植後GVHDのリスクとなる。 後方視的臨床研究からHLA-A/B/DR 3座のDDOMがGVHD発症に関連しHLA-C/DQ/DPの関連は小さいことが判明した。しかしA/B/DR 3座のDDOMであってもGVHDを発症しないこと、DDOMと無関係なGVHD発症があることも同時に判明した。他施設における肝移植後GVHD発症例の検討からも本結果の妥当性が確かめられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝移植後のGVHDは稀だが確立された治療法がなく致死的である。HLAホモ接合型のドナーから1ハプロタイプを共有するHLAヘテロ接合型レシピエントへの肝移植はDonor dominant one-way HLA matching(DDOM)と呼ばれ、GVHDのリスクとされてきたが、HLAのローカスごとの意義については明らかにされてこなかった。本研究によりHLA-A, B, DR三座のDDOMは極めてリスクが高いため、そのような組み合わせとなるドナーは避けるべきであることが判明した。また、HLA-C, DQ, DPのDDOMの意義は乏しいと考えられた。
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