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がん免疫活性化を介した乳がんに対する革新的治療法の開発と免疫寛容メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K17560
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

寺田 満雄  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 臨床研究医 (70847441)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード腫瘍免疫 / 乳癌 / 制御性T細胞
研究開始時の研究の概要

がん治療において免疫の役割が注目されている。がん細胞を攻撃する免疫細胞は、主にリンパ球であるが、「制御性 T 細胞」とよばれるリンパ球は、逆に、がん細胞への攻撃にブレーキをかける。制御性 T 細胞の中でも「エフェクター制御性 T 細胞: eTreg」が、がんの予後を悪化させる。しかし、eTreg を誘導する因子は明らかでない。この点に着目し、乳がん組織を取り巻く微小環境にeTreg を誘導する因子が存在し、乳がん細胞への攻撃にブレーキをかけているのではないかと考えた。本研究では、網羅的な免疫解析と遺伝子解析の手法で、eTreg の誘導因子を同定し、それを標的とした新規治療薬の開発を目指す。

研究成果の概要

乳癌患者の末梢血中の免疫細胞を解析することで、乳癌の予後予測因子となる免疫集団を同定した。また、乳癌細胞株とヒトの免疫細胞を共に培養する実験において、乳癌細胞株上にHLA-DRと呼ばれる抗原提示に重要な分子が発現することを見出した。このHLA-DRが乳癌細胞で発現することは、我々が同定した免疫集団が乳癌細胞を攻撃する際に重要となり、乳癌患者の予後に関与すると考えられた。今後、乳癌組織を用いて、腫瘍環境において我々の同定した細胞集団がどのように抗腫瘍免疫に関与しているかについてのさらなる解析を行う。

研究成果の学術的意義や社会的意義

乳癌の腫瘍免疫においてどのような免疫細胞が重要で、どのような免疫細胞が腫瘍細胞を攻撃しているのかはまだ明らかになっていないことが多い。これは腫瘍の種類や状態および宿主側の因子によっても変化すると考えられる。今回の我々の研究成果は、免疫の観点からの癌治療における個別化医療につながるものである。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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