研究課題/領域番号 |
20K17580
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
奥村 晋也 京都大学, 医学研究科, 助教 (70830032)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 臓器保存 / 心停止肝移植 |
研究開始時の研究の概要 |
心停止後ドナーからの肝移植(心停止肝移植)はドナーの不足を補う新しい肝移植医療として注目されているが、肝臓(グラフト)の虚血時間が長く、移植肝が長時間の低酸素状態にさらされる。そのため、移植後の肝障害(虚血再灌流障害)が強く、グラフトの機能不全や虚血性胆管障害を高率に発症し、予後不良である。本研究では、ラットおよびブタの心停止肝移植モデルを用いて、心停止肝グラフトの機能改善を目指した新しい臓器保存法の開発を行う。臓器摘出前後および臓器保存中に、グラフト肝に効率的な酸素化を行うことで、心停止肝グラフト機能の改善を目指す。
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研究成果の概要 |
心停止後ドナーからの肝移植(心停止肝移植)はドナーの不足を補う新しい肝移植医療として注目されているが、移植肝が長時間の低酸素状態にさらされることによる移植後の肝障害が問題となり、予後不良である。我々は、ラット心停止肝移植モデルを用いて、肝グラフト保存液の酸素化を行うことで、心停止肝グラフトの低酸素状態を改善し、肝移植手術後の成績が向上するかどうか検討した。結果、生化学検査、病理組織学的検査などから、保存液の酸素化を行うことで移植後早期の肝虚血再灌流障害が軽減され、生存率が向上することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心停止後ドナーからの肝移植(心停止肝移植)はドナーの不足を補う新しい肝移植医療として注目されているが、肝臓(グラフト)の虚血時間が長くなることから、移植肝が長時間の低酸素状態にさらされる。 臓器保存液の酸素化を行う新規臓器保存法を取り入れることで、心停止肝移植の問題点である肝グラフトの虚血再灌流障害を軽減することができ、将来的に救命できる患者数を増加させることができる。
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