研究課題/領域番号 |
20K17599
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
川久保 尚徳 九州大学, 大学病院, 助教 (90711185)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 神経芽腫 / 高活性NK細胞 / 小児悪性固形腫瘍 / 肝芽腫 / 横紋筋肉腫 / 養子免疫治療 / 骨肉腫 / NK細胞 / NK細胞療法 |
研究開始時の研究の概要 |
小児悪性固形腫瘍の根絶を目指して、高活性NK細胞を用いた細胞株・動物実験を行なう。体外で培養した高活性かつ高純度なNK細胞を用いて、小児悪性固形腫瘍(神経芽腫、横紋筋肉腫、骨肉腫)細胞株の細胞傷害活性を確認する。また、これらの細胞の皮下移植モデルマウスに高活性 NK細胞を投与し、マウスの生存を検討する実験を計画している。この結果を受けて、本研究者は小児悪性固形腫瘍に対する高活性NK細胞の治験 治療を計画していく予定であり、これは治験前の重要な前臨床試験と位置づけられる。
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研究成果の概要 |
小児悪性固形腫瘍細胞株の中で、神経芽腫(IMR-32)、骨肉腫(HS-OS-1)、肝芽腫(huh6)、横紋筋肉腫(RH30)に対するAdoptcell-NKで活性化させたNK細胞の細胞障害活性をin vitroで確認した。3D培養下で活性化NK細胞が腫瘍のsphere内に侵入し腫瘍細胞を攻撃しsphereを破壊する現象を確認した。特にIMR-32とHS-OS-1に関してはsphere内への浸潤効率は高く臨床応用が期待される結果であった。また、in vivo実験において神経芽腫ゼノグラフトモデルマウスにおいて高活性NK細胞による抗腫瘍効果を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高活性NK細胞を用いることで小児固形悪性腫瘍に対する細胞障害活性を広く確認することができた。この高活性NK細胞製剤は既に非臨床試験が終了しており、製剤化に成功しているため、今回の前臨床試験の結果を持って小児固形悪性腫瘍を対象としたNK細胞を用いた新規免疫治療の治験を開始する予定である。
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