研究課題/領域番号 |
20K17605
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
國土 貴嗣 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40802921)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | シングルセル解析 / 肝細胞癌 / 膵癌 / 血管内腫瘍栓 / シングルセルシークエンス解析 / 遺伝子発現 / 脈管侵襲 |
研究開始時の研究の概要 |
血管や胆管内に腫瘍栓を合併した肝細胞癌は極めて予後不良であり、その成因および病態を明らかにし、新しい治療法を開発することが期待されている。本研究では、近年報告されてきた新しい技術である1細胞レベルの全RNA シークエンス解析技術(single cell RNA sequence: scRNA-seq)を用いて、腫瘍栓を伴う肝細胞癌を構成する全細胞の遺伝子発現を網羅的に解析することによって、腫瘍栓を構成する細胞種の同定、および原発巣と腫瘍栓の遺伝子発現の違いを明らかにし、腫瘍栓の形成メカニズムの解明および新規の治療ターゲットとなる遺伝子を同定することを目標とする。
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研究成果の概要 |
シングルセル解析を用いて47例(HBV陽性例19例、HCV陽性例12例、nonBnonC例 16例)の肝細胞癌の遺伝子解析を行い、特定の遺伝子を発現する肝星細胞が肝細胞癌の増殖に重要であることを報告した(Myojin Y, Sugiyama M, Kokudo N, et al. Gastroenterology. 2021 Apr;160(5):1741-1754.e16.) 。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞構成データに基づいた肝細胞癌の治療標的となる遺伝子の抽出を行い、肝細胞癌や周辺細胞に対する新規の分子標的治療薬の開発へつなげることができた。
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