研究課題/領域番号 |
20K17631
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
松田 諭 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (30594725)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 食道癌 / リキッドバイオプシー / 薬剤耐性 / ctDNA / 集学的治療 / 術前化学療法 |
研究開始時の研究の概要 |
食道癌に対しては、術前化学療法と手術を組み合わせた集学的治療の成績向上に伴い、術前化学療法の奏効率が上昇している。食道癌手術は侵襲が非常に大きいため、奏効例における手術回避戦略の確立が望まれるが、それを手術前に正確に判断することは難しい。本課題では、原発巣の遺伝子パネル検査によって検出されたDNA変異をリキッドバイオプシーにより定量することで腫瘍量をモニタリングする手法を確立することを目的とする。さらに、現行治療の奏効をさらに向上することを目的として、食道癌における多剤併用療法の耐性メカニズムを解明し新規治療を開発することを目指す。
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研究成果の概要 |
食道癌において血中circulating tumor DNA(cfDNA)は術前化学療法に対する奏効を鋭敏に反映することが示され、また再発予測因子としても有用であることが示唆された。本研究において開発された手法は、原発巣と血液を照合して一致した遺伝子変異のみをctDNAと診断しており、腫瘍由来のctDNAを正確に反映する指標として有用であると考えられる。今後、食道癌治療において、ctDNAによる腫瘍モニタリングを用いた集学的治療の実現が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食道癌におけるctDNAを用いた腫瘍モニタリング手法の有用性が示された。本手法により、食道癌治療経過における腫瘍量を鋭敏に把握することは、手術回避が可能な治療著効例の同定や、術後補助化学療法が必要な患者の選定に有用であると考えている。
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