研究課題/領域番号 |
20K17684
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三代 雅明 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (70645077)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | SWI/SNF複合体 / 大腸癌 / SWI/SNF / クロマチンリモデリング |
研究開始時の研究の概要 |
クロマチンリモデリング因子の1つである SWI/SNF複合体は、癌の発生や進行に深く関与していることが示唆されてはいるが、癌制御のメカニズムについては依然として不明な点が多い。我々は独自の免疫沈降技術によりSWI/SNF複合体の新たなサブユニットを同定し、重要な役割を果たしていることを明らかにした。未だ同定されていない癌制御に関連する重要なサブユニットが他にも存在する可能性は十分にある。従って、本研究の目的はSWI/SNF複合体の癌制御メカニズムを複合体の構成から解明し、クロマチンリモデリングの観点から癌に対する新規治療法の開発を目指すことである。
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研究成果の概要 |
パブリックデータベースを用いた解析の結果、癌の発生や進行に深く関与するいくつかの遺伝子のプロモーター、エンハンサー領域において既知のSWI/SNF複合体サブユニットと癌関連転写因子と共局在していることを明らかにした。そこでこの転写因子と、SWI/SNF複合体サブユニット (SMARCA4, C1, C2, ARID1A) に対する抗体を用いて共免疫沈降実験を行ったところ、今後再現性も含め、更なる検討の余地があるものの、この転写因子がSWI/SNF複合体の新規サブユニットである可能性を示唆する結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SWI/SNF複合体は多数の腫瘍でそのサブユニットの遺伝子変化が報告され、癌の発生や進行に深く関与していることが示唆されている。しかしながら、癌制御のメカニズムについては依然として不明な点が多く、未知のサブユニットの存在も示唆されている。本研究ではSWI/SNF複合体の新たなサブユニット候補として癌関連転写因子を同定することに成功しており、新たなSWI/SNF複合体のサブユニットを標的とした新規の癌マーカーや治療法の開発に繋がることが期待される。
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